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−目次−
岡倉天心が魅せられた「五浦海岸」をめぐる旅
茨城県北茨城市大津町にある「五浦海岸」は、太平洋の荒波に削られた断崖絶壁と入り江が美しい「日本の渚百選」と「日本の音風景百選」に選定される絶景スポットです。
また、明治時代の美術界の指導者「岡倉天心」が愛した地としても知られ、2014年(平成26年)3月には「岡倉天心旧宅・庭園および大五浦・小五浦」が国の登録記念物(名勝地・遺跡関係)に選定されました。
「五浦海岸(いづらかいがん)」の由来
「茨城県天心記念五浦美術館」から「五浦岬公園」までの間には5つの入江があり、北から順に「端磯・中磯・椿磯・大五浦・小五浦」と名付けられ、五浦の地名はこの地形に由来しているといわれています。
五浦海岸ジオサイト
その昔、五浦海岸は深い海でした。海の中で砂や泥が溜まって固まり、大地の変動によって海から姿を現し陸地となり、それが荒波の力で削られ、岩礁や崖ができて変化に富んだ美しい海岸となりました。
茨城県北ジオパーク構想とは
「茨城県北ジオパーク」は、2017年度に日本ジオパークの認定取消を受け、日本ジオパーク準会員地域として再認定に向けて活動を続けています。
那珂川以北(県北地域)の8自治体(日立市・北茨城市・高萩市・ひたちなか市・常陸太田市・常陸大宮市・大子町・東海村)と、水戸市・大洗町(県央地域)を対象エリアとした、日本最古とされる5億年前の地層から現代にかけての多様な地質を有する自然公園を形成しています。
「五浦海岸」のおすすめスポットを紹介!
茨城県天心記念五浦美術館
「茨城県天心記念五浦美術館」は、岡倉天心をはじめとする五浦ゆかりの作家たちの功績を顕彰することを目的に、1997年(平成9年)この地にオープンしました。
日本画を中心とした企画展のほか、「岡倉天心記念室」では天心の生涯や業績を紹介する常設展示やテーマ展示を実施しています。
館内にある「展望ロビー」や「カフェテリア」からは、五浦の美しい海を一望でき最高のロケーションです。
「茨城県天心記念五浦美術館」の基本情報
開館時間
●9:00~17:00(最終入場 16:30)
休館日
●月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休館)
※その他、2021年の休館日(5月6日、7月20日〜23日、12月29日~1月1日)
入館料
●企画展:企画展ごとに設定されます。
●岡倉天心記念室のみ:一般 190円、高大学生 120円、小中学生 80円、満70歳以上 90円
※企画展入館料で岡倉天心記念室も入場できます。
「茨城県天心記念五浦美術館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 125台、大型車 10台(無料)
【施設概要】
●施設名:茨城県天心記念五浦美術館
●所在地:茨城県北茨城市大津町椿2083
●URL:http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp
五浦六角堂・茨城大学五浦美術文化研究所
「茨城大学五浦美術文化研究所」は1955年(昭和30年)に、岡倉天心遺跡に設置された茨城大学の研究機関で、日本の近代美術や内外の文化・歴史研究を目的としています。
現在の敷地内には「天心旧邸」や「六角堂」といった遺跡を有し、「天心記念館」には数々の遺品や関連資料の一部展示されています。
「岡倉天心」と「五浦」について
1903年(明治36年)、岡倉天心は地元出身の画家「飛田周山」の案内で、五浦を訪れこの地をいたく気に入り2年後には六角堂を建て、冬は米国のボストン美術館勤務、夏は五浦で静養し国際的な活躍の拠点としていました。
1906(明治39年)には、日本美術院の第一部を五浦の地に移転し、岡倉天心・菱田春草・下村観山・木村武山とその家族らが移り住み、日本の近代美術史に輝かしい功績を残しました。
五浦のシンボル的存在の「六角堂」ですが、2011年(平成23年)の東日本大震災の津波により流失しました。
翌年の2012年(平成24年)、茨城大学を中心に当時の手法を用いて修復作業が進められ、創建当時の姿に再建されました。
「茨城大学五浦美術文化研究所」の基本情報
開館時間
●4月~9月:8:30~17:30
●10・2・3月:8:30~17:00
●11月~1月:8:30~16:30
※入場は閉館時間の30分前までとなります。
休館日
●原則月曜日
入館料
●一般 400円、団体 350円(20名様以上)
※中学生以下は無料
「茨城大学五浦美術文化研究所」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●常磐自動車道 いわき勿来I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 15台(無料) ※その他、近隣駐車場あり
【施設概要】
●施設名:茨城大学五浦美術文化研究所
●所在地:茨城県北茨城市大津町五浦727-2
●URL:http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp
黄門の井戸
元禄年間、徳川光圀公(水戸黄門)がこの地を訪れた際、のどが渇き井戸を見つけるも水は底深く飲むことができませんでした。
光圀公が覗き込んだときに杖が井戸に当たり、水がコンコンと湧き出てきたという謂れのある井戸。
「黄門の井戸」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●常磐自動車道 いわき勿来I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 15台(無料) ※その他、近隣駐車場あり
【施設概要】
●施設名:黄門の井戸
●所在地:茨城県北茨城市大津町
岡倉天心の墓
1913年(大正2年)9月2日、50歳で亡くなった岡倉天心は、東京の染井墓地(豊島区)に埋葬されました。
同年9月末に、天心の辞世と伝えられる歌に込められた遺志を汲み、この地に分骨・埋葬が行われました。
「岡倉天心の墓」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●常磐自動車道 いわき勿来I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 15台(無料) ※その他、近隣駐車場あり
【施設概要】
●施設名:岡倉天心の墓
●所在地:茨城県北茨城市大津町五浦727-2
天心遺跡記念公園(日本美術院研究所跡)
1906年(明治39年)11月、岡倉天心は、東京(谷中)にあった日本美術院の第一部を五浦に移転し、天心の居室をはじめ、五浦に移住した横山大観・菱田春草・ 下村観山・木村武山らの作画室や、研究会員の作画室が設けられました。
蛇頭と呼ばれる中磯の上にあった「日本美術院五浦研究所」跡地を記念して整備され、1980年(昭和55年)より公園として一般公開されました。
若干荒れ気味の公園内には、筆塚や井戸跡・記念碑などがあり海岸沿いの風景を眺めながら、のんびりと散策を楽しめます。
「天心遺跡記念公園」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●常磐自動車道 いわき勿来I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 15台(無料) ※その他、近隣駐車場あり
【施設概要】
●施設名:天心遺跡記念公園
●所在地:茨城県北茨城市大津町五浦
五浦岬公園(映画 天心ロケセット)
五浦岬公園は、五浦のシンボル「六角堂」をはじめ、五浦海岸の絶景を俯瞰することができる、ビュースポットとして知られます。
公園の奥には、東日本大震災の犠牲者を偲ぶ高さ16mの「展望慰霊塔」があり、展望台から眺める360度の大パノラマは必見です。
また、公園内に映画「天心」の撮影で使用された「日本美術院研究所」ロケセットが公開されており、無料で見学することができます。
映画「天心」について
2013年(平成25年)、岡倉天心の誕生150周年を記念して制作された映画で、明治から大正にかけての天心の半生を「竹中直人」主演で描いた伝記ドラマ。
地元関係者の尽力により、六角堂の再建や当時の姿を忠実に再現した日本美術院ロケセットが建設され、北茨城市出身の歌手「石井竜也」が全面協力し主題歌を提供しました。
「五浦岬公園」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●常磐自動車道 いわき勿来I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 15台(無料) ※その他、近隣駐車場あり
【施設概要】
●施設名:五浦岬公園
●所在地:茨城県北茨城市大津町五浦
大津岬灯台
茨城県最北の灯台で東日本大震災の被害により、2012年(平成24年)3月に現在の物に立て替えられました。
高さ16mの灯台ですが、高台立つため海面からの高さは55.7mとなり20海里(約37km)まで光が到達します。
なお、灯台は金網に囲まれており、外観のみの見学となります。
「大津岬灯台」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●常磐自動車道 いわき勿来I.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 19台(無料) ※その他、近隣駐車場あり
【施設概要】
●施設名:大津岬灯台
●所在地:茨城県北茨城市大津町632
「五浦海岸」のグルメスポットを紹介!
北茨城市漁業歴史資料館 よう・そろー
北茨城市漁業歴史資料館「よう・そろー」では、海の伝統文化(祭り)や茨城の漁業などについて学べる資料館です。
その他、名物「アンコウ」の種類・生態・調理法などの展示や、シラス引き網漁などの「漁業体験」・「魚のさばき方教室」なども行っています。
併設の「大津港ようそろー物産館」や「大津漁協直営 市場食堂」では、「海産物・土産品」の購入や、「北茨城の味覚」を楽しむことができます。
新鮮でお値段もリーズナブル!旅行中の「ランチ」スポットにオススメです。
「海鮮丼」1,450円
「メヒカリの唐揚げ」400円
「茨城大学」と「サザコーヒー」とのコラボで生まれた「五浦コヒー」が資料館の売店コーナーで販売されています。
商品名である「五浦コヒー」とは、天心がコーヒーの道具を友人に贈る際に書いた書簡に書かれた、「コヒー器械」という記述から名づけられました。
「五浦コヒー」900円
「北茨城市漁業歴史資料館 よう・そろー」の基本情報
開館時間
●9:00〜17:000(最終入館 16:30)
休館日
●水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料
●大人 310円、子供 100円、65歳以上 200円
「北茨城市漁業歴史資料館 よう・そろー」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約5分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より15分
駐車場情報
●大型駐車場あり(無料)
【施設概要】
●施設名:北茨城市漁業歴史資料館 よう・そろー
●所在地:茨城県北茨城市関南町仁井田789-2
●URL:http://yousolo.main.jp/
松野屋本店
「松野屋本店」は、国道6号沿いにある大型の店舗で、地元大津港で水揚げされた海産物を自社工場で加工した「干物」や「加工品」「鮮魚」などをリーズナブルな価格で購入できる一押しのショッピング・グルメスポットです。
活気ある店内には所狭しと商品が並び、お土産に最適な「オリジナルの干物」や「冷凍された鮮魚」など、目ぼしいモノは一通り何でも揃っている印象です。
もちろん鮮魚の取り扱いも豊富で、地元産の「伊勢海老」が並ぶ姿は圧巻でした。
そういえば、茨城産の「伊勢海老」ってあまり知られていませんよね。。
「松野屋本店」の基本情報
営業時間
●8:30~18:30
休業日
●水曜日
「松野屋本店」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約5分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約20分
駐車場情報
●普通車 150台(無料)
【施設概要】
●施設名:松野屋本店
●所在地:茨城県北茨城市関南町仁井田355
「五浦海岸」おすすめの宿を紹介!
うぐいす谷温泉 竹の葉
「うぐいす谷温泉 竹の葉」は、海から近い立地ながらも自然豊かな谷間に位置し、サラサラとした温泉と北茨城の新鮮な海鮮料理が堪能できるお宿です。
とくに、料理のクォリティが高く、冬の「アンコウ」・春〜夏の「鯛や岩牡蠣」・秋の「戻りガツオ」などの海鮮をはじめ、ご当地ブランド牛「常陸牛のしゃぶしゃぶ」など味もボリュームも満点です。
【施設概要】
●名称:うぐいす谷温泉 竹の葉
●所在地:茨城県北茨城市磯原町磯原2275
●URL:http://www.uguisudani-onsen.com
●アクセス:JR常磐線 磯原駅東口よりタクシーで約5分、常磐自動車道 北茨城I.C.より約5分
●駐車場:普通車 30台(無料)
としまや月浜の湯
「としまや月浜の湯」は、太平洋を一望する「大露天風呂」と、地元漁港から直接買い付ける新鮮な「地魚料理」が自慢で、「野口雨情」ゆかりの宿としても知られます。
【施設概要】
●名称:としまや月浜の湯
●所在地:茨城県北茨城市磯原町磯原200-3
●URL:https://www.tukihama.co.jp
●アクセス:JR常磐線 磯原駅東口より徒歩約20分、常磐自動車道 北茨城I.C.より約7分
●駐車場:普通車 50台(無料)
五浦観光ホテル
「五浦観光ホテル」は、「六角堂」を挟んで、和風の宿本館と別館大観荘からなる老舗旅館で、「横山大観」の別荘を移築した特別室もあります。
太平洋を一望できる源泉掛け流しの「露天風呂」が魅力で、日帰り入浴で楽しむことも可能です。
【施設概要】
●名称:五浦観光ホテル
●所在地:茨城県北茨城市大津町722
●URL:https://www.izura.net
●アクセス:JR常磐線 大津港駅からタクシーで約10分、常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
●駐車場:普通車 200台(無料)