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太平洋を一望する「茨城県天心記念五浦美術館」
茨城県の北東、北茨城市・五浦海岸の高台にある「茨城県天心記念五浦美術館」は、五浦ゆかりの作家たちの業績を紹介するとともに、優れた作品が鑑賞できる県立の美術館として1997年(平成9年)にオープンしました。
明治時代・近代日本美術の先駆者「岡倉天心」が五浦の地に隠棲し「日本美術院研究所」が建設され、横山大観・菱田春草・下村観山・木村武山らが移り住み多くの作品がこの地で生み出されました。
また、近隣には「六角堂」をはじめとしたゆかりの名所が点在し、美術館を起点に「五浦散策」をしてみるのも良いでしょう。
北関東随一の景色を望む立地
五浦海岸の美しい入江は「日本の渚100選」と「日本の音風景100選」に選定される茨城県を代表する景勝地の一つです。
建築家の「内藤廣氏」により、海岸線と連なる屋の上にできるだけ建物のボリュームをおさえるよう設計された景観美を楽しめます。
建築家「内藤 廣」とは
1950年(昭和25年)神奈川県横浜市生まれ。株式会社内藤廣建築設計事務所代表および東京大学名誉教授。
日本を代表する建築家で、主な作品に「海の博物館・安曇野ちひろ美術館・茨城県天心記念五浦美術・牧野富太郎記念館・倫理研究所富士高原研修所・島根県芸術文化センター・高知駅・虎屋京都店・旭川駅・静岡県草薙総合運動場体育館・とらや赤坂店・銀座線渋谷駅」などがある。
エントランスロビーの奥には展望ロビー(休憩スペース)が設けられ、美術館内から太平洋を一望できる「ビュースポット」となっています。
美術館内の見どころをご紹介
エントランスロビー(総合案内所)
美術館内に入ってすぐ、「エントランスロビー」の広々とした空間に思わずハッとさせられます。
頭上高くに広がる、24mスパンでトラス状に組まれた梁の迫力は必見です。
岡倉天心記念室
メイン施設の「岡倉天心記念室」では、書簡や遺品などの各種資料によって「岡倉天心」の業績を紹介しています。
また、横山大観・下村観山・菱田春草・木村武山といった五浦ゆかりの作家たちの作品も展示されています。
※一部の作品のみ撮影可能となっています。
美術情報ライブラリー
美術館内にあるライブラリーでは、「岡倉天心」関係資料や、美術関連図書・DVDなどを無料で視聴することができます。
カフェテリア「カメリア」
併設のカフェスペース「カメリア」では、絶景の太平洋を眺めながら、コーヒーをはじめパスタやカレーなどのカフェメニューを楽しめます。
天気が良ければ、外のテラス席で潮風を感じながら寛ぐのがお勧め。対岸には福島県いわき市を望めます。
「サザアイスコーヒー」600円
ミュージアムショップ
カフェテリア「カメリア」の隣にある「ミュージアムショップ」では、オリジナルグッズやアート雑貨、書籍などが販売され、旅行中のお土産スポットとしても利用できます。
「茨城県天心記念五浦美術館」の基本情報
開館時間
●9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日
●月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休館)
※その他、12月29日~1月1日
入館料
●企画展:企画展ごとに設定
●岡倉天心記念室:一般 190円、高大生 110円、小中生 80円
※企画展入館料で「岡倉天心記念室」へも入館可能。
※公式サイトに「割引クーポン(PDF)」あり。
お得なJAF会員優待施設
●「岡倉天心記念室」入館料を団体料金適用(会員含む4名まで)
※受付時に「JAF会員証」をご提示ください。
「茨城県天心記念五浦美術館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大津港駅よりタクシーで約5分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約15分
駐車場情報
●普通 125台、大型 10台(無料)
【施設概要】
●施設名:茨城県天心記念五浦美術館
●所在地:茨城県北茨城市大津町椿2083
●URL:http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp