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−目次−
謙信も驚いた関東平野を一望「太平山」とは
栃木市の市街地から5kmほどの場所に位置する標高341mの里山。
頂上付近には827年創建の太平山神社が鎮座し、春は桜、夏の紫陽花、秋は紅葉の名所として知られています。
低山ながら、関東平野の絶景を楽しめ、冬の空気が澄んだ日には東京スカイツリーや遠く富士山まで望む事ができます。
また、太平山三大名物の玉子焼・焼き鳥・太平だんごは、是非とも食べておきたい逸品です。
「大平山」の山DATA
・名称:大平山(おおひらさん)
・所在:栃木県栃木市
・標高:341m
・気温:6月 24℃/14℃、7月 28℃/22℃、8月 29℃/23℃、9月 25℃/19℃
栃木県内のハイキングガイドの決定版!
ご当地「大平アルプス」でプチ縦走体験!
低山である大平山での登山では物足りない…という貴方にお勧めなのがこの「大平アルプス」。
馬不入山~青入山~晃石山~大平山を縦走する約10km程のコースで登山中級者でも十二分に満喫できますね。
もちろん体力に合わせてコースをカスタマイズすることができ、晃石山~大平山コースは程よい行程で人気です!
※太平山付近でクマの目撃情報が増えています。クマ鈴やラジオなど音の出るものを携帯しましょう。(2023年2月26日現在)
編集部イチ押し「桜峠~晃石山〜大平山コース」をご紹介
「景観」「歴史」「グルメ」「歩きごたえ」大平アルプスの魅力を気軽に楽しめるコースです。
スタート地点は、車移動を前提としていますので電車をご利用の方は駅起点に変更してくださいね。
七不思議が伝わる「大中寺」からスタート
1154年(久寿元年)に創建されたという歴史あるお寺。上田秋成の「雨月物語」に登場する青頭巾の舞台とされる。
その他境内には、「不断のかまど」「油坂」「根なしの藤」「馬首の井戸」「不開の雪隠」「東山一口拍子木」「枕返しの間」などの七不思議の話が伝わっています。
「大中寺」を散策後、「清水寺」に続く小道に入ります。
まるでトトロの森に通じているような木のトンネルを進んで行きます。(小道の入り口が分かりにくいので注意)
【施設概要】
●施設名:大中寺
●所在地:栃木県栃木市大平町西山田252
下野坂東26番の札所の「清水寺」
下野坂東26番の札所として古くから参詣人が多く、観音堂には「滝の観音」とも言われる「十一面千手観音」があり、僧行基の作と伝えられています。
本堂にある「幸せなで地蔵」になんだか癒されます。
この清水寺から「昇石山」へのルートがありますが、今回のコースではさらに岩舟方面に進みます。
清水寺には15台程の駐車場がありトイレも完備されていますので、ここで登山準備を整えましょう。
【施設概要】
●施設名:清水寺
●所在地:栃木県栃木市大平町西山田3427
いよいよ登山道「桜峠」へ
「清水寺」からさらに岩舟方面に進んで行くと「桜峠」に続く登山口が見えてきます。
ここからいよいよ登山道となってゆきますので、靴ひもの緩みなどチェックしてください。(ここから先の山中にはトイレはありません)
登道を登って行くとパッと視界が開けます。
その昔、皆川城の落城の際に一人の武士が桜峠の繁みに荷物を埋めたという伝説が伝えられています。
埋まっている位置のヒントは、雪が積もった時に一番早く溶ける場所に埋まっているという言い伝えが…
【施設概要】
●施設名:桜峠
●所在地:栃木県栃木市大平町西山田
大平アルプス最高峰「晃石山」
山頂付近には神社があり、古くから立花集落一円の守護神として崇敬されています。
神社脇の小道から三角点のある頂上へ登る事ができます。岩場が多く本コース一番の難所です。
ちょっとキツめの山道を登って行くと、程なくして山頂にたどり着きます。
見晴らしはそれ程でもないですが、日光の山々を望む事ができます。
「晃石山」の山DATA
・名称:晃石山(てるいしさん)
・所在:栃木県栃木市
・標高:419.1m
・気温:6月 24℃/14°℃7月 27℃/18℃、8月 29℃/20℃、9月 25℃/16℃
安産の神様「富士浅間神社」
体力に余裕があれば、安産の神様を祀る「富士浅間神社」を経由して行きましょう。
薗部町では、長さ1m程の布に「富士浅間神社」と書いた旗を竹竿につけて、家ごとに回す習慣があったそうです。
分岐を「富士浅間神社」方面に進むと、コース後半にはキツい急坂が続きます。
道の選択を誤ったかと後悔が頭をよぎりましたが、ゴールはもうすぐ頑張りましょう!
【施設概要】
●施設名:富士浅間神社
●所在地:栃木県栃木市薗部町
ゴール地点、栃木市街を見下ろす「大平山神社」
827年に創建され、古くより太平山の頂上から栃木の町を見守り「天下太平を祈る社」として知られます。
また、瓊瓊杵命、天照皇大御神、豊受姫大神をはじめ、多くの境内社があり、交通安全・安産・豊作などたくさんのご利益があるとされます。
本コースのゴールがこの「大平山神社」となり、山を下ってスタート地点の「大中寺」へ戻ります。
(電車利用の方は、このままJR・東武栃木駅を目指すのもありです)
本殿の脇にある登山道から5分ほどで、大平山神社の「奥宮」に到着します。
「奥宮」までは、整備された登山道なので運動靴でOKです。
【施設概要】
●施設名:太平山神社
●URL:http://www.ohirasanjinja.rpr.jp
●所在地:栃木県栃木市平井町659
絶景スポット「謙信平」
その由来は、「戦国時代、戦国武将 上杉謙信が太平山から関東平野をみわたして、その平野の広さに驚いた」という言い伝えから名付けられました。
【施設概要】
●施設名:謙信平(けんしんだいら)
●所在地:栃木県栃木市平井町
「大平山の四季」を楽しむ
日本の桜 名所百選の「桜」
桜の名所として知られ、恒例の「太平山桜まつり」では沢山の花見客が訪れます。
1,000段の石段を彩る「紫陽花」
6月中旬から7月上旬にかけて約2,500株もの紫陽花が咲き誇ります。
初夏の風物詩「とちぎのあじさいまつり」が毎年開催されています。
関東平野をバックに燃え盛る「紅葉」
栃木県南エリアを代表する紅葉の名所。とくに謙信平付近の紅葉は素晴らしく燃える様な紅葉が楽しめます。
ピークを迎える11月中旬〜下旬には「太平山もみじまつり」が開催されます。
お楽しみ「大平山三大名物」
太平山3大名物とは、「玉子焼き・焼き鳥・だんご」の3つです。
太平山神社に奉納された鶏が繁殖し、その鶏を用いて参拝客を持てなす料理が「玉子焼き」と「焼き鳥」であったそうです。
また、だんごは奉納米の一部を使い、同じく参拝客に振舞われ、後に「太平だんご」として名物の一つになりました。
絶景と名物を堪能!「山田屋」
大平神社の本殿から市街地方面(東側)へ進むと「山田家」の看板が見えてきます。
関東平野一望の絶景を眺めながら「手打ちそば」や「大平山三代名物」を楽しめます。
折角なので、外の席でフワフワの名物「卵焼き」と「つくね」をいただきました。
「卵焼き」350円、「つくね」300円
【施設概要】
●施設名:山田家
●所在地:栃木県栃木市平井町659
●URL:http://www.momijian.info/yamadaya/
●営業時間:9:00~1700(季節により異なる)
●定休日:木曜日(シーズン中無休)
「大平山 ハイキング」アクセス情報
車を利用の場合
●大中寺へ:東北自動車道 栃木I.C.から約20分
●大中寺へ:東北自動車道 佐野藤岡I.C.から約15分
駐車場情報
●普通車30台(無料)
電車を利用の場合
●大中寺へ:JR大平下駅、東武日光線新大平下駅より徒歩約20分