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紅葉の名所として知られる「太平山神社」とは
栃木県栃木市にある「太平山神社」は、約1,000段の石段を登った太平山の山頂付近に鎮座する由緒ある神社です。877年(貞観19年)「慈覚大師円仁」により建てられたとされ、県内を代表する人気の「紅葉スポット」です。
また、3月下旬から4月上旬に掛けては「桜」、6月下旬から7月上旬に掛けては「紫陽花」など、大平山の豊かな自然を楽しめます。
山中に42社60余の神々が祀られ、「全ての神々この山に有り全ての御神徳この山より始まる」と称されました。現在でも、敷地内には多くの神社が残されており「交通安全・安産・豊作」祈願を目的に、多くの参拝客で賑わいます。
※太平山付近でクマの目撃情報が増えています。クマ鈴やラジオなど音の出るものを携帯しましょう。(2023年2月26日現在)
例年秋には「太平山もみじまつり」が開催されます。
例年11月中旬~11月下旬には、紅葉の見頃を迎え「大平山もみじまつり」が開催されます。関東平野を見渡す絶景と色鮮やかな紅葉を満喫でき、夜間には「ライトアップ」が行われ日中とは違った幻想的な景色も楽しめます。
「謙信平(けんしんだいら)」からの紅葉は必見です!
関東十勝地に数えられる、太平山の中でもとくにお勧めなのが「謙信平」からの眺望です。「陸の松島」とも謳われる大パノラマを背景に「燃えるような紅葉」を楽しめます。
「謙信平」に立ち並ぶ茶店では、「太平山だんご」「玉子焼き」「焼き鳥」といった『大平山三大名物』が提供され、紅葉を楽しみながらいただくことができます。太平山神社には、鶏や団子を奉納する風習があり、それらを参拝客に振る舞ったのがはじまり。
「謙信平」の由来
1570年(元亀1年)越後の「上杉謙信」と小田原の「北条氏康」が大中寺で和議を結んだ際に、「上杉謙信」が太平山に登って南に広がる関東平野を眺め、あまりの広大さに目を見張ったという逸話から名付けられました。
「太平山神社」敷地内の見どころを紹介!
あじさい坂(表参道)
その名の通り「紫陽花の名所」で、6月下旬~7月上旬になると麓の「六角堂」から「随神門」に至る約1,000段の石段の両端に植えられた約2,500株の「紫陽花」が咲き誇ります。
雨のしたたる紫陽花と雨蛙の鳴き声が相まって創り出す情景は、「残したい日本の音風景100選」に選定されています。ちなみに、鳥居に書かれた文字は「松平定信公」が書いたと物だと伝えられています。
随神門(ずいしんもん)
「あじさい坂」を登って暫くすると「随神門」に到着します。この門は、太平山神社の神門で、1723年(享保8年)徳川八代将軍「吉宗公」によって建築されました。
麓から「随神門」まで来ると疲労もかなり溜まっているかと思いますが、目指す「御本殿」はあと少し。色鮮やかな紅葉を楽しみながら、もうひと頑張りです!
御本殿
長い参道を登り切ると立派な「御本殿」が見えてきます。「瓊瓊杵命(ににぎのみこと)」「天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)」「豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)」の3柱が主祭神として祀られています。
撫で石(御神石)
御本殿の手前には「撫で石」と呼ばれる御神石が設置されています。この石を撫でると『災厄を祓い・霊験を得る』という信仰があるそうですよ!
交通安全神社(猿田彦神社)
道開きの神「猿田彦命(さるたひこのみこと)」をお祀りしている「交通安全神社」。交通安全に霊験があるとされ、交通安全のお参りやお祓いをする為に全国から参拝客が訪れます。
福神社
「天之受売命(あめのうずめのみこと)」「恵比須神(えびすのかみ)」「大国主命(おおくにぬしのみこと)」をお祀りしている神社です。「芸能上達・縁結び・商売繁昌・五穀豊作」にご利益があるとされ、例年4月19日には江戸時代から続く「太々神楽(だいだいかぐら)」が奉納されます。
星宮神社
星宮神社には、「磐裂根裂神(いわさくねさくのかみ)」と「天之加々背男命(あめのかがせおのみこと)」が祀られており、その左右には「天満宮文章学社(左側)」と「子易神社(右側)」が配置されています。ご利益は「学問成就・雷除け・豊作・芸能上達・子授・安産・女性の守護神」。
太平山稲荷神社
「豊宇気毘売神(とようけひめのかみ)」・倉稲魂神(うかのみたまのみこと)「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」をお祀りし、「商売繁昌」にご利益のある神社です。
三輪神社
「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)」「大己貴大神(おおなむちのおおかみ)」「少彦名神(すくなひこなのかみ)」をお祀りし「縁結びと地鎮祭」のご利益があります。境内各所にある「ハートマーク」80個(!)を見つけることができれば、愛が叶うとか!?
足尾神社
「日本武尊(やまとたけるのみこと)」をお祀りし、天狗様としても信仰されています。「足腰の健康」にご利益があるとされ、ハイキング前にお参りして行くのもお勧めです。
神馬社(じんめしゃ)
「神馬(しんめ)」とは、神様の乗り物とされ、神様(神社)に奉納された『馬』のことでもありました。
現在の「絵馬」は、生きた『馬』ではなく、木版などに描いた『馬』を模して奉納する信仰から始まった物です。
太平山神社奥宮
太平山神社の奥宮は、御本殿よりやや標高の高い裏山に鎮座し「天目一大神(あめのまひとつのおおかみ)」をお祀りしています。天下太平・鋳物や製鉄産業の安全・発展にご利益があり、「武治宮(ふじのみや」または「劔宮(つるぎのみや)」と呼ばれました。
「奥宮」へは、御本殿の右側にある小道から行くことができます。細い階段を登って行くと「登山道(ハイキングコース)」となっているため、歩きやすい運動靴やハイキングシューズが必要です。
金運上昇!!?「窟神社」
「あじさい坂」の途中に建つ「大平山銭洗弁天」への鳥居をくぐると、その先には神秘的な空間が広がっています。
その奥には「窟神社(弁天窟)」があり、洞窟内の神水でお金を清めると「幸運・財運」を授かるとされる金運スポット。また、隣には「縁結びスポット」もあり、お勧めの立ち寄りスポットとなっています。
虚空蔵尊 六角堂
虚空蔵尊 六角堂は、827年(天長4年)に「慈覚大師 円仁(じかくだいし えんにん)」が建てた寺で、「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」を祀っています。
「あじさい坂」の入口にある鳥居の先に見える「赤いのぼり旗」が目印。京都にある頂法寺の「六角堂」を模した建物で市指定有形文化財に指定されます。また、御本尊の「虚空蔵菩薩像」は県指定有形文化財に指定されています。
「太平山神社」の基本情報
お祓い受付時間
●9:00~16:30(時間外は要相談)
定休日
●年中無休
「太平山神社」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR・東武栃木駅より関東バス「倭町経由国学院前行き」を利用 約15分
車を利用の場合
●東北自動車道 栃木I.C.より約18分
駐車場
●大曲駐車場:100台
●謙信平駐車場:上20台、下30台
●大平沢駐車場:30台
●あじさい坂駐車場:40台
●あじさい坂周辺駐車場:90台
※太平山夜間交通規制:22:00~4:00まで。
※イベント開催時は有料になる場合あり。
【施設概要】
●施設名:太平山神社
●所在地:栃木県栃木市平井町659
●URL:http://www.ohirasanjinja.rpr.jp
紅葉狩り後のお楽しみ「もみじ庵」
「大平山神社」の紅葉を楽しんだ後、ゆっくり食事を取るのにお勧めなのがこの「もみじ庵」です。他の茶店と違い、落ち着いた店内で大平山の景色を眺めながら食事ができるのが魅力。
メニューも豊富で、大平名物の卵焼きはもちろん限定の十割そばも一押しです。また、三大名物「卵焼き」「焼き鳥」「だんご」を全て味わえるお得なセットもあり、初めての方には嬉しいメニューですね。
今回は「やきとり丼」と「お蕎麦」がセットになったランチメニューを頂きました。コシのある本格蕎麦は、期待以上の美味しさで嬉しい誤算!
「やきとり丼ランチ」1,250円
【施設概要】
●施設名:もみじ庵
●所在地:栃木県栃木市平井町659-9
●営業時間:11:00~14:30(季節により異なる)
●定休日:木曜日(不定休)
●URL:http://www.momijian.info/dantai/