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金剛山 鑁阿寺(ばんなじ)について
栃木県足利市にある真言宗大日派の本山「足利氏宅跡(鑁阿寺)」として国の史跡や日本100名城に指定されています。
足利氏の氏寺で、邸内に守り本尊として大日如来を祀ったのが始まりといわれています。
寺の四方に門を設け、境内の周辺にはほぼ正方形の土塁と堀が巡り、「方形居館」と呼ばれる鎌倉時代前後の武家屋敷の面影が残っています。
春は桜、秋は紅葉などの四季の彩りを楽しめ、市民には「大日様」と呼ばれ親しまれています。
ちなみに、足利氏館の百名城スタンプは、鑁阿寺の本堂の寺務所に設置されています。
国宝指定の「本堂」
本堂は鎌倉時代、1196年(建久7年)に足利義兼が建立し、足利義氏により大堂が建立されたが1129年の火災により消失。
その後、尊氏の父・足利貞氏により1299年(正安元年)に再建されたものです。
鎌倉時代に当時中国の最新の寺院建築様式の一つであった禅宗様を取り入れ、密教寺院における禅宗様仏堂の初期の例として、また関東地方における禅宗様の古例として貴重な文化財として2013年(平成25年)に国宝に指定されました。
ご住職による「本堂・一切経堂」の拝観案内(有料)
●1人〜15人まで一律6,000円(1人でも6,000円)
●16人以上は1人増すごとに400円/人
※事前予約のみ
※平日は団体対応のみ
※ご住職による案内、見学可能な日は寺の諸行事等により異なりますので、鑁阿寺へお問い合わせください。
多宝塔(県指定文化財)と大銀杏(天然記念物)
足利義兼の創建と伝えられるが、実際には江戸時代1692年(元禄5年)徳川五代将軍の母、桂昌院尼公により再建したものです。
金剛界大日如来と勢至菩薩が祀られ、勢至菩薩は俗に二十三夜尊という午年の守り本尊で、毎月二十三日の午後から夕方にかけて、お堂が開かれています。
参拝者には「お種銭」が配られ種銭を持っていると、お小遣いに不自由することはないという言い伝えがあるそうです
また、大銀杏は、樹齢約650年、周囲約10mもある巨木。11月下旬には黄金色に彩られた見事な紅葉が楽しめます。
楼門(山門・県指定文化財)
足利幕府十三代将軍 足利義輝にて再建されたもの。
両側にある仁王像は桃山時代に制作されたモノと伝えられています。
春と秋には本尊大日如来の大祭が行われます。
5月3・4・5日と11月3・4日の大祭では出店や様々なイベントが催され多くの参拝客で賑わいます。
また、一切経堂の特別公開、関白大護摩供、大日如来御開帳記念稚児行列、結願なども行われています。
「鑁阿寺」へのアクセス方法
電車をご利用の方
●JR両毛線 足利駅より徒歩約10分
●東武伊勢崎線 足利市駅より徒歩約10分
※お堀と山門が目印です。
車をご利用の方
●北関東自動車道 足利I.C.より約10分
駐車場について
●境内:駐車場50台(無料)
●太平記館:観光駐車場(無料)
【施設概要】
●施設名:国宝 鑁阿寺
●URL:http://www.ashikaga-bannaji.org
●住所:栃木県足利市家富町2220
※その他詳細は上記を参照。