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−目次−
今なお、家康公を見守る「大猷院」とは
世界遺産に登録される日光山輪王寺が管轄する徳川3代将軍 家光公の霊廟です。
霊廟(れいびょう)とは、先祖や偉人などを祀る宮で「大猷院」とは家光公の法号になります。
家光公の死後も家康公に仕えるという遺言に従い、東照宮に比べて規模を小さく華やかさを抑えて4代将軍 家綱公により建造されました。
しかしながら、本殿・相の間・拝殿などは国宝にも指定され東照宮とは異なる魅力を放ちます。
仁王門(重要文化財)
「大猷院」第一の門で、門の左右に2体の仁王像(金剛力士像)が安置されています。
日常的に使われる「阿吽(あうん)の呼吸」とは、この仁王像から来ていると言われています。
仁王門を抜けると「御水舎(重要文化財)」が見えてきます。佐賀藩主 鍋島勝茂公によって奉納されました。
二天門(重要文化財)
境内で最大の山門で、二天「持国天(左)」と「広目天(右)」を安置している事から二天門と呼ばれています。
門正面上の「大猷院」と書かれた扁額は、108代天皇「後水尾上皇」が書いたものです。
境内に80箇所あるとされる「幡の礎石」。法要などで使用する幢竿を立てる礎石を保護する蓋の役目があります。
展望所と石灯籠
展望所から見下ろすと、当時の大名から献上された石灯籠が並んでいます。
ここからの眺めは、天界から眺める人界の風景を表現しているとされます。
こちらに見えるのは、家格が低く二天門より先に入れなかった石灯篭群です。
主に10万石以下の大名から奉納されたモノで、いつの時代の格差社会ですね。。
夜叉門(重要文化財)
「阿跋摩羅・毘陀羅・烏摩勒伽・犍陀羅」の四体の夜叉が安置されていることから夜叉門と呼ばれています。
また、牡丹の花が彫刻されており、別名「牡丹門」とも呼ばれています。
四体の夜叉の中でも、「烏摩勒伽」が持つ金の弓矢が「破魔矢」の発祥といわれ、国内でもめずらしい仏様です。
拝殿・相の間・本殿(国宝)
大猷院の「拝殿・相の間・本殿」は「権現造り」と言う独特な構造をしています。
国宝に指定されており、多くの金箔が使用されている事から、別名「金閣殿」とも呼ばれています。
叉門を越えて拝殿前には、大猷院の中心「唐門」があります。
「大猷院」の中では最小の門ですが、隅々まで施された優美な装飾が目を引きます。
皇嘉門(重要文化財)
奥の院へ続く門は、明朝様式の竜宮造りで、別名「竜宮門」と呼ばれています。
この門の先は奥宮へ続き、家光公のお墓所があります。(東照宮と違いこちらは一般公開されていません)
皇嘉門の後ろには本殿を囲む塀があり、落ち着きのある繊細な装飾が施されており、どこか気品を感じます。
「大猷院」の基本情報
拝観時間
●8:00~17:00(4月~10月)
●8:00~16:00(11月~3月)
※各期間とも受付は閉門30分前に終了します。
休業日
●なし
※なお、大猷院は下記の日程は拝殿に入れない時間帯があります。
4月18日、19日、20日、5月17日。7月14日、15日
拝観料
●大猷院のみ:大人 550円、小中学生 250円
●輪王寺共通券(輪王寺・大猷院):大人 900円 小中学生 400円
「大猷院」へのアクセス方法
車を利用の場合
●日光宇都宮道路 日光I.C.から約5分
電車を利用の場合
●JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺温泉または湯元温泉行き「西参道」下車、徒歩約5分
【施設概要】
●施設名:大猷院(たいゆういん)
●URL:https://www.rinnoji.or.jp/temple/taiyuuin/
●所在地:栃木県日光市山内2300