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日本百名城「金山城」とは
群馬県太田市のほぼ真ん中に位置する標高235.8mの独立峰「金山」の自然地形を利用して造られた山城で、別名「新田金山城」もしくは「太田金山城」とも呼ばれています。
天守閣がつくられる以前の城で、堀切や土塁・石垣など土木工事を中心とした遺構がよく残されており山頂を中心とした金山城跡は、1934年に中世の貴重な城郭として群馬県内で初となる国の史跡指定を受けました。
また、1992年から発掘調査を開始し通路形態の復元を中心とした遺構の保存整備事業が実施され、2006年に「日本城郭協会」により「日本百名城」にも選定されました。
「新田金山」の山DATA
・名称:新田金山(にったかなやま)
・所在:群馬県太田市金山町
・標高:235.8m
・気温:6月 25℃/17℃、7月 29℃/20℃、8月 31℃/22℃、9月 26℃/18℃
「金山城」の立地・遺構について
本丸跡とされている地点に「新田神社」があり背後の斜面には石垣の一部が往時の様子を現在に伝えています。
頂上付近からは関東平野を一望でき、足尾山塊、赤城山、榛名山、浅間山、富士山、筑波山、秩父連山らの大パノラマを楽しめます。
西方は一段低くなっており「日ノ池」「月ノ池」があり、西南には二の丸跡、三の丸跡と呼ばれる曲輪につながる尾根群には堀切が設けられています。
金山の北東部にある「菅ノ沢遺跡」では須恵器窯跡13基、鉄製炉3基とそれに関連する炭窯や工房跡や、7世紀中頃の古墳3基が見つかっています。
新田次郎の小説「新田義貞」では、タタラを使い新田義重の時代から武器を作っていた説が書かれており、金山山麓は古墳時代〜平安時代にかけて全国的でも有数の窯業地帯であったと推測されています。
からっ風の吹く中、「物見台」から雪化粧をした赤城山の山々を望む。
外敵からの侵入を防ぐ為、岩盤を人工的に開削した堀切跡。中々の迫力ですよね!
戦国時代から存在する池で、山の上にも関わらず豊富な水量の水が蓄えられていました。
山城故に基本籠城戦になる訳ですから水の確保は大変重要だった筈です。
南曲輪(中島記念公園)には中島飛行機(現在のSUBARU)の創設者である中島知久平の胸像が建てられています。
「日本100名城スタンプ」の設置場所は、胸像向かい側の南曲輪休憩所内に設置されています。
「金山城」の歴史
1469年に新田一族の岩松家純によって築城され、下剋上により城主となった由良氏の時代に全盛を迎えたとされます。
「上杉謙信」や「武田勝頼」などの近隣の有力戦国大名から10数回に及ぶ攻撃を受けるも、金山城は一度も落城することなく、まさに難攻不落の名城でした。
しかし、小田原北条氏の謀略に落ち支配下となっていた1590年、「豊臣秀吉」の北条氏征伐により金山城は廃城となりました。
頂上には、新田義貞を祭神として祀る「新田神社」があり、金山城の本丸跡とされている。
大ケヤキの横を通り急な階段を上って境内に入ると本丸阯の石碑が建てられています。
境内に入って右手に進むと鉄格子に囲まれた砲弾が設置されています。
ひょっとして三角点代わりでしょうか?(笑)
「金山城跡(金山)」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●東武伊勢崎線 太田駅より新田暁高校行きバス「大門入口バス停」下車徒歩約15分
車を利用の場合
●北関東自動車道 太田桐生I.C.から14分
●北関東自動車道 太田藪塚I.C.から34分
駐車場情報
●近隣市営駐車場(無料)を利用
【施設概要】
●施設名:金山城跡(金山)
●URL:https://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0170-009kyoiku-bunka/topics/nyumon.html
●所在地:群馬県太田市金山町40-106 他
●指定区分:国指定史跡
名城 金山城について「ガイダンス施設」で詳しく学ぼう!
「史跡金山城跡ガイダンス施設」では、太田市のシンボル「金山城跡」の歴史を紹介し学ぶ場として、2009年5月30日に金山の麓に開館されました。
館内には「金山城跡」についてのデータベースやジオラマ、戦国時代の様子を上映する大スクリーンなど無料で楽しむことができます。
南側には「太田市金山地域交流センター」が併設され、建築家 隈研吾氏による設計により外壁には金山城の石垣をイメージした石板が配置され個性的なデザインとなっています。
ガイダンス施設内には立派な展示物やビデオシアターもあり、金山城についての歴史を学ぶことができます。
しかし、これだけの施設を無料で開放しているというのがとても驚きです。
大手虎口をリアルに再現したジオラマで、実際の城跡を思い浮かべてみると一味違って見えてきますね。
「金山城跡ガイダンス施設」の基本情報
開館時間
●午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日
●月曜日(月曜休日の場合は翌日)
●年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
入場料
無料
「金山城跡ガイダンス施設」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●東武伊勢崎線 太田駅より徒歩約30分
車を利用の場合
●北関東自動車道 太田桐生I.C.から10分
●北関東自動車道 太田藪塚I.C.から30分
駐車場情報
●10台(無料)
【施設概要】
●施設名:史跡金山城跡ガイダンス施設
●URL:https://www.ota-kanko.jp/spot/spot01/kanaya_g/
●所在地:群馬県太田市金山町40番30号
「金山ハイキング」コースでプチ登山を楽しもう!
通年登山が楽しめる初級者向けのハイキングコースとなっており、東山ハイキングコース・西山ハイキングコース・北山ハイキングコースなどが一般的です。
四季折々の草花や野鳥の声を聞きながら、「金山城跡」など戦国の歴史と技術に思いをはせ、プチ登山を楽しみましょう。
子供連れで楽しめる安全なコースですが、それなりに傾斜はありますので滑りにくいトレッキングシューズなどの着用をお勧めします。
標高はそれ程でもないのですが、意外に傾斜のある山道で太田市街地を一望できる眺望です。
通称「子育て呑龍」とも呼ばれている「大光院」は、西山ハイキングコースへも続いており、合わせて散策するのも良いでしょう♪
ちなみに、百式重爆撃機の愛称「呑龍」は同寺院の通称から名づけられたものだそうです。
「金山ハイキング」のオススメ駐車場
お車の場合、近隣の市営駐車場を利用する形となりますが、「西山ハイキングコース」を回るのであれば、大光院北側にある大型駐車場の利用がオススメ!
境内にはトイレもありハイキング前の準備も済ませることができますね。
「大光院北駐車場」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●東武伊勢崎線 太田駅より徒歩約20分
車を利用の場合
●北関東自動車道 太田桐生I.C.から12分
●北関東自動車道 太田藪塚I.C.から32分
駐車所情報
●200台(24時間)
【施設概要】
●施設名:大光院北駐車場
●所在地:群馬県太田市金山町38-1
散策の後は「ボスケット」で美味しいイタリアンを堪能!
金山の森に囲まれたロケーションの良いイタリアンレストランです。
野菜を美味しく沢山食べられるサラダバーが魅力、店内もオシャレで開放感があり若いママさん層の女子会などにも最適です。
1日限定10食のローストビーフ丼:920円。
そこに、サラダセット:380円を付ける事で飲み物とサラダバイキングを利用でき満足度高し!
「ボスケット(Boschetto)」の基本情報
営業時間
●ランチ(火~日):11:00~16:00 14:30(L.O)
●ディナー(水~木):18:00~22:00(21:00 L.O)
●ディナー(金~日):18:00~23:00(21:00 L.O)
●定休日:月曜日、火曜ディナータイム
定休日
●月曜日、火曜ディナータイム
「ボスケット(Boschetto)」へのアクセス方法
電車を利用の場合
●東武伊勢崎線 太田駅より徒歩約25分
車を利用の場合
●北関東自動車道 太田桐生I.C.から11分
●北関東自動車道 太田藪塚I.C.から31分
駐車所情報
●14台
【施設概要】
●施設名:ボスケット(Boschetto)
●URL:https://www.facebook.com/boschetto2010/
●所在地:群馬県太田市金山町38-42