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−目次−
日立製作所の企業ミュージアム「日立オリジンパーク」とは
茨城県日立市にある「日立オリジンパーク」は、日立製作所創業の地に2021年11月オープンした企業ミュージアムです。
世界有数の総合電機メーカーである日立グループの精神や一世紀を超える歩みを、無料で見学することができます。
敷地内は、「小平記念館」「創業小屋」「大みかクラブ」「大みかゴルフクラブ」といった4つの施設で構成さています。
そのメイン施設である「小平記念館」では、創業当時の様子を紹介する展示や実物の「5馬力モーター」をはじめ、「タッチスクリーン」「ARコンテンツ」といった最新の技術を用いた展示で、日立製作所の挑戦の歴史と創業の精神に触れます。
創業者「小平浪平(おだいらなみへい)」について
1874年(明治7年)栃木県下都賀郡家中村(現 栃木市都賀町)出身。東京帝国大学電気工学科(現 東京大学)卒。日立鉱山を買収した「久原房之助」の誘いを受け、1906年(明治39年)に久原鉱業所 日立鉱山に入社し工作課長を務めた後、1910年(明治43年)に国産初となる「5馬力誘導電動機」3台を製作。1920年(大正9年)に久原鉱業所より「株式会社 日立製作所」として独立し、世界有数の総合電気機械メーカーとなった「日立」の基礎を築きました。
「小平記念館(展示ホール)」館内の見どころを紹介!
「小平記念館(展示ホール)」では、日立製作所の企業理念や創業までの歩み、社会課題の解決に向けて行ってきた取り組み、日立の製品(現物・模型)などが展示されています。
Zone 1「Prologue(プロローグ)」
展示ホール入り口すぐの一つ目のゾーン「創業者 小平浪平、その志」では、小平浪平の人柄や日立製作所創業までのストーリーを、展示や映像を通して紹介して行きます。
『優れた自主技術・製品の開発を通じで社会に貢献する』創業以来受け継がれてきた日立グループの企業理念です。
この精神は、現在の元気のない日本においても大切なモノに感じますね。
通路奥に広がるシアター空間「プロローグシアター 日立はじまりの時」。
ぐるっと360度取り囲むように映像が映し出され、没入感のある映像効果に驚かされます。
Zone 2「Chapter(チャプタ)」
次のゾーンでは、その時代ごとの社会課題の解決に挑戦してきた「日立製作所の取組み」を時系列で紹介しています。
日立鉱山の修理工場を経て、日立製作所が創業し「純国産技術による電気機械の製作」への挑戦が始まり、事業を大きく発展させた軌跡を学びます。
こちらの展示は、日立製作所創業のシンボル「5馬力誘導電動機(県指定有形文化財)」の現物の一つです。
日立鉱山用として1910年に3台が完成し、自主技術による初めての純国産製品となりました。
可愛らしいデザインが目を惹く、日立初となる「電気洗濯機」。こちらの洗濯機は、1952年(昭和27年)に多賀工場で生産された製品です。日立といえば、洗濯機と冷蔵庫のイメージがありますね。
ゲーム好きの中高年には懐かしい名機「セガサターン」。当時、64bit級のゲーム機とされ日立製CPU「SH2(32bit)」を2基搭載していました。また、マルチメディア機能が強化した互換機「ハイサターン」が、日立製作所より発売されました。
「日立のエネルギーソリューションジオラマ」展示の様子。『再生可能エネルギーの主力電源化と分散型電源システムの導入が進んだ社会を可視化した』というモノで、タッチパネルの説明とスマホを使ったARコンテンで詳細を学べます。
Zone 3「Hitachi Future Zone(ヒタチヒューチャーゾーン)」
こちらのゾーンでは、「これからの社会課題とともに」と題し、我々がこれから取り組むべき社会課題について考える場となています。ずらっと並んだタブレット端末から、各自アンケートに回答して行きます。
回答したアンケート内容が、アバターとしてモニター上にリアルタイムで反映されます。
「日立オリジンパーク」来館記念に、ぜひ足跡を残していってください。ちなみに、本施設で使用している電力・ガスは温室効果ガス排出を実質ゼロとした、カーボンニュートラルを達成しています。
Zone 4「Gallery(ギャラリー)」
展示ホール最後のゾーンでは、現在から創業当時までの「日立製作所の挑戦の歴史」をフォトギャラリー形式で振り返ります。
こちらは、テレビCMでお馴染みの歴代「日立の樹」のパネル展示。日立グループの総合力と成長性、事業の幅広さや力強さを1本の大樹に例えて表現しています。
創業小屋(復元)
中庭部分にある「創業小屋」は、5馬力誘導電動機を制作した「日立鉱山工作課修理工場」を復元した建物です。
1956年(昭和31年)、日立創業の精神を未来へ伝えるシンボルとして「日立事業所内小平台」に復元され、その後「日立オリジンパーク」に再復元されたモノです。
建物内では、現存する「5馬力誘導電動機(モーター)」が実際に動く姿や、復元された創業当時の様子を見学できます。
こちらの展示では、手製の「コイル巻線機」を使ってコイル巻き作業を行なっているシーンを再現しています。
小平記念館(アネックス)
受付カウンター
「小平記念館」正面入り口の右手側には「受付カウンター」があり、こちらで見学の手続きや案内パンフレットを配布しています。「日立オリジンパーク」へ到着後は、まずこちらに立ち寄りましょう。
物販コーナー
受付カウンターの奥には「物販コーナー」が設けられ、日立オリジンパークの「記念グッズ」などが販売されています。
コインロッカー
アネックス棟には、「トイレ」や無料で利用できる「コインロッカー」も用意されており、見学前の準備に大変便利で至れり尽くせりです。
大みかゴルフクラブ
アネックス棟の奥にあるガラス張りのラウンジからは、「大みかゴルフクラブ」の様子を見学することができます。
茨城県で最初にできたゴルフ場で、1936年(昭和11年)に、日立社員の福利厚生と外国賓客の接待を目的に、「日立ゴルフ倶楽部」として開場したのが始まりです。
現在では、一般のゴルファーにも開放され、プレーするには事前予約が必要となります。
「通常プレー料金」3,200円+食事代
大みかクラブ
併設する「大みかクラブ」は、「日立ゴルフ倶楽部」のクラブハウスとして建設されました。
高床式寝殿造りの重厚感ある建物は、東大安田講堂の設計で知られる建築家「岸田 日出刀」の設計で、1974年(昭和49年)開催の茨城国体では、昭和天皇・皇后がご宿泊されました。
クラブハウス2階には食堂があり、食事のみの利用も可能となっています。メニューも豊富で、中でも「牛サーロインステーキ」1,200円がとても魅力的!
「日立オリジンパーク」の基本情報
営業時間
●9:30〜16:00(最終入館 15:00)
休館日
●水曜日・祝日
入館料
●入館無料
※20名以上または貸切バスで来館する場合は、事前連絡が必要です。
「日立オリジンパーク」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 大甕駅より徒歩約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 日立南太田I.C.より約10分
駐車場
●100台(ゴルフクラブと併用)
【施設概要】
●施設名:日立オリジンパーク
●所在地:茨城県日立市大みか町6-19-22
●URL:https://origin.hitachi.co.jp