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築118年を超える、廃校舎利用した小さな美術館
栃木県那珂川町の長閑な里山に佇む「旧小口小学校」の旧校舎を再利用して、2001年(平成13年)に「もうひとつの美術館」としてオープンしました。
「みんながアーティスト、すべてはアート」をコンセプトに、ハンディキャップを持つ方々の芸術活動をサポートしながら、アートを軸とし地域・場所や領域をつないでいく活動を積極的に行っています。
「アールブリュット・アウトサイダーアート」を主テーマとする日本で最初の美術館として知られ、レトロな校舎内では年2〜3回の企画展を中心に、様々なイベントやワークショップが開催されています。
「旧小口小学校」について
1877年(明治10年)創立、学校建築の設計基準が確立した明治後期から大正当時の姿を残す貴重な木造校舎。
2001年(平成13年)3月、地域の過疎化に伴い、小砂小学校との統合により馬頭西小学校となり「小口小学校」は閉校。同年8月に廃校舎を「NPO法人 もうひとつの美術館」として再利用しています。
管理棟(東側校舎)
1903年(明治36年)竣工。正面玄関・職員室・理科室・音楽室として利用されていました。
現在では、ミュージアムショップ・ギャラリー&カフェ・ワークショップ室・事務室として使用しています。
ギャラリー&カフェ「M+cafe」(放送室)
元放送室の面影が残る「ギャラリー&カフェ「M+cafe」」では、美術館収蔵の「作品展示」や「イベント」などが開催され、貸しギャラリースペースとしても利用できます。
また、落ち着いた空間の中でアートに触れながら「オリジナルコーヒー」や「紅茶」など、ちょっとした「カフェメニュー」も楽しめます。
ギャラリーの一角に置いてある「自由帳」には、美術館に訪れた方々の温かいメッセージが綴られています。
ミュージアムショップ(職員室)
元職員室たっだ「ミュージアムショップ」では、全国11ヵ所の工房やアトリエなどから集められたオリジナルグッズが販売されています。
ワークショップ室(音楽室)
正面入り口から入って右手にある元音楽室は「ワークショップ室」として使用されており、ワークショップやイベント開催時のみ開放されています。
展示棟(西側校舎)
1925年(大正14年)に増築された校舎で、児童たちの学ぶ「教室」として利用されていました。
現在は、企画展などの展示会場として使用されています。
展示室1〜4(教室)
「ミュージアムショップ」の裏手には受付があり、ここで「入館料」を支払います。
「管理棟(東側校舎)」から渡り廊下を通って「展示棟(西側校舎)」へ移動します。
ここから先は「有料」となり、作品に触れたり写真撮影が禁止となっていますのでご注意ください。
校庭(野外展示)
校舎前にある小さな校庭には、どこか懐かしい風景が残されているのでぜひ散策してみましょう!
レトロな学校といえば「二宮金次郎像」
一生懸命勉強し、家庭の仕事を手伝い、より良い生活をめざす人間としての模範的な姿として昭和に入り全国の学校に像が建てられるようになりました。
近年では、「歩きスマホを助長する」などと撤去され「座像」に作り替えられたなんて話もありましたね。。
校庭の隅にある「小さな鉄棒」
校庭には、当時の面影を残す「鉄棒」や「水飲み場」などがありノスタルジックな気分に浸れます。
東側校舎裏にある「手洗い場」
風化具合が絶妙な東側校舎裏にある「手洗い場」。周りには小さな「オブジェ」が設置されていてとても良い雰囲気を醸し出しています。
「もうひとつの美術館」の基本情報
開館時間
●10:00〜17:00(最終入館 16:30まで)
入館料
●各展覧会毎に異なります。
休館日
●月曜日(祝・祭日は開館、翌日休館)、展示替え期間、冬期休館
「もうひとつの美術館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR氏家駅より関東バス「馬頭車庫行」またはJR烏山駅よりコミュニティバス「道の駅ばとう」下車 徒歩約25分
車を利用の場合
●東北自動車道 矢板I.C.より約50分、宇都宮I.C.より約60分
●北関東道自動車道 宇都宮上三川I.C.より約60分
●常磐自動車道 那珂I.C.より約60分
駐車場情報
●普通車 20台(無料)
【施設概要】
●施設名:もうひとつの美術館
●所在地:栃木県那須郡那珂川町小口1181-2
●URL:http://www.mobmuseum.org