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新オープン!「中之条ガーデンズ」の魅力
群馬県吾妻郡中之条町にある「中之条ガーデンズ」は、5年の大改修を経て2021年4月にリニューアルオープンした植物園です。
12万㎡の敷地内は「7つのガーデン」と「ファームエリア」から構成され、春と秋に見頃を迎える約400種類のバラを楽しめる「ローズガーデン」が一番の見どころ。
園内には、地元の味覚を楽しめる「美野原食堂」や、各種土産品を取り扱う「ガーデンズショップ」も併設され、日本一の「花桃街道」創設を目指す中之条町の「花のまちづくり」の拠点を担う施設となっています。
花桃街道とは
「中之条ガーデンズ」と「中之条山の上庭園」を結ぶ約20kmの区間は、花桃・新緑・紅葉などの景観を楽しめます。
とくに、例年ゴールデンウィークの頃には、1,000本を越す「花桃」が咲き誇り、丘一面が桃色に染まります。
7つの魅力を楽しめる「ローズガーデン」
横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーを務めるバラの専門家「河合伸志氏」が手がける「景色として楽しめるバラ園」で、400種1,000株を超えるバラと他の花々との調和を「景色」として感じる事ができます。
ローズガーデン内は、7つのセクションに分けれられ、セクション毎に異なるコンセプトで作られた空間を楽しめます。
こちらのセクションは、奥の庭園がまるで絵画の様に見えるギミックが施されています。
紫を基調としたシックな空間に心を奪われます。それぞれのセクション自体はさほど広くはありませんが、この箱庭感が各セクションの世界観にメリハリを与えています。
「ローズカフェ」で優雅なひと時を…
ローズガーデンの後半には「カフェスペース」が設けられ、コーヒーやハーブティーなどのドリンクのほか、ケーキなどのスイーツが提供されています。
注文後は、隣接したテラス席で美しい庭園を眺めながらティータイムを堪能できます。
「中之条ガーデンズ」の見所を紹介!
広大な園内には、「ローズガーデン」の他にも、「スパイラルガーデン」や「ナチュラルガーデン」などの個性豊かな庭園があり、四季の移ろいを感じながら散策を楽しめます。
ノットガーデン
入場口をくぐって、まず初めに飛び込んでくるのが、この「ノットガーデン」です。
「ノット」とは「ひもの結び目」のことで、結び目のように植栽され均整のとれたガーデンとなっています。
町民花壇
ロースガーデンの奥にある「町民花壇」は、約1坪の花壇に町民参加者が自由なアイディアで草花を植栽し、中之条町「花のまちづくり」の原点ともいえるガーデンです。
ナチュラルガーデン
英国園芸研究家でガーデンデザイナーの「吉谷桂子氏」が手掛けるガーデンで、自然のままに育てる「ナチュラリスティック」という考えをコンセプトにしています。
絵画を描くように、質感や形が違う草花を組み合わせながら、絶妙なバランス感を意識して植栽されています。
スパイラルガーデン
ナチュラルガーデンと同じく「吉谷桂子氏」が手がけるガーデンで、40mの渦巻き状の植栽は、石垣で立ち上げた「レイズドベッド」の花壇。
「スパイラルガーデン」周辺にある9,000㎡の畑には薄紫の「アゲラタム」が植えられ、夏から秋にかけて見頃を迎え、中之条ガーデンズのシンボル的な景色を作り出します。
編集部が訪れた際には畑部分に小麦が植えられており、「ガーデンショップ」で販売されている名物「おきりこみ」の原料として使用されています。
中之条ファームエリア
このファームエリアでは、花々を鑑賞するだけではない、生活と共にあるガーデンを紹介しています。
食用のバラの品種「食香バラ」の栽培や、りんごやブルーベリー畑があり、中之条ガーデンの特産品とするプロジェクトが進んでいるそうです。
ファームエリアの中心にある「赤い小屋」では、各種ワークショップや、ハーブを使ったお茶の体験イベントなどが開催されています。
リラックスの森
園内の最奥にあるエリアでは、リラックスできる空間として森を整備し、森林浴やピクニックを楽しめます。
まるで高原リゾートの様な雰囲気を感じる森の中には、「森の本棚」やリゾート感あふれる「ウッドチェア」が設置され、豊かな自然の中で非日常のひとときを過ごせます。
遊具広場
白く浮かぶ「ふわふわドーム」がシンボルの広場で、滑り台やジャングルジムなども設置されちびっ子たちに大人気!
「ふわふわドーム」には、年齢制限などのルールがありますので、案内板をしっかり読んで利用しましょう。
ふる里の野山
中之条ガーデンズの元園長「福田具可氏」が手がける「ふる里」を感じるガーデン。
中之条町の北部にある「野反湖」を模した「野反池」を中心に、地域の植生に合わせた植物達を楽しめます。
大藤棚
「あしかがフラワーパーク」の大藤棚の移植で著名な「塚本こなみ氏」が手掛ける藤棚ですが、現在は写真の様にまだまだ発展途上な状態です。
このまま順調に成長し、数年後には中之条ガーディンズを代表する風景を作り出してくれることに期待。
花みどり館
園内の中心に位置する寺院の様な建造物「花みどり館」は、1階がギャラリースペース、2階がホールとして整備されています。
1階のギャラリスペースでは、各種展示会のほかマルシェやワークショップなども開催されます。
※2021年夏〜2023年秋まで、2階ホールにて「中之条ビエンナーレ」のアート作品が展示される予定です。
園内の「ショッピング」「グルメ」スポットを紹介!
広い園内には、ランチを楽しめる「食事処」や「カフェエリア」、土産品や草花を購入できる「ショップ」があります。
近隣には飲食店などの店舗が少ないため、ランチ難民にならぬよう事前にチェックしておきましょう!
美野原食堂
入場口より右手にある食堂で、名物の「おきりこみ」をはじめ、地元食材を使ったメニューを楽しめます。
座席数最大100席となりますが、現在は感染症予防対策のため平常時の5割以下の席数となっており、昼時は混み合いますので時間帯をずらして使用することをお勧めします。
今回は、お洒落に盛り付けられた「上州麦豚のローストポーク」の定食を注文。
ローストポークは、創業115年「徳茂醸造舗」の塩麹を使ったネギダレであっさりヘルシーに、お米は伊勢神宮にも奉納された地元ブランド米「花ゆかり」が使用されています。
「上州麦豚のローストポークと季節の副菜 3品」1,100円
セルフサービスで「中之条ガーデンズ」園内で収穫されたりんごとミントを使用したフレーバー水をいただけます。
TAKE FREEで、ちょっとお得な気分で嬉しいサービスですね!
【美野原食堂の営業時間】
●ランチタイム:11:00~14:00
●カフェタイム:14:00~16:00
中之条ガーデンショップ
グランドオープンに合わせて、リニューアルされた「中之条ガーデンズショップ」。
ナチュラル感があり、洗練されたガーデンにマッチするお洒落な店内で、出口へ向かうには「ガーデンショップ」を通過する必要があります。
地元ならではの「クラフト品」や「ガーデンオリジナルグッズ」の他、近隣の特産・名産品なども販売されています。
こちらが先程の「スパイラルガーデン」で収穫された小麦を使用している名物「おきりこみ」。
価格もお手頃で、お土産にも最適ですね!
「ガーデン産 おきりこみ」210円
山の花屋
入場口左手にある大きな温室内で、花木や山野草の販売のほか、カフェスペースも併設されコーヒーや軽食を楽しめます。
【山の花屋の営業時間】
●9:00~16:30
茶屋 山野草
花みどり館の裏手にある「茶屋 山野草」は、他とは異なる雰囲気を醸し出しておりバリバリの昭和感が印象的(笑)
店内では、こだわりのコーヒーをはじめ、うどんやカレーライス・ラーメンなどの定番メニューが提供されています。
「中之条ガーデンズ」周辺の宿をご案内
「中之条ガーデンズ」の近隣には、良質な温泉を楽しめる旅館や民宿があります。
旅の目的に合わせて最適な宿をお選びください。
「中之条ガーデンズ」の基本情報
利用時間
●9:00~17:00(入園は16:30まで)
定休日
●年末年始、臨時休業あり
入園料
●大人:400円~1,000円
●小・中学生:200円~500円(未就学児無料)
※花の見ごろに合わせた変動制となります。
※12月~3月は、園内で買い物ができる「利用券」が付いてきます。
※中之条町在住の方は、「町民パスポート」を提示すると入園料が無料となります。
「中之条ガーデンズ」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR吾妻線 中之条駅より関越交通バス「四万温泉行き」で中之条ガーデンズ下車すぐ
車を利用の場合
●常関越自動車道 渋川伊香保I.C.より約50分
駐車場情報
●普通車 300台、大型バス 10台(EV充電スタンド有り)
【施設概要】
●施設名:中之条ガーデンズ
●所在地:群馬県吾妻郡中之条町折田2411
●URL:https://www.town.nakanojo.gunma.jp/garden/n-gardens/