※本ページは、一部でアフィリエイトプログラムを利用しています。
−目次−
大洗の守護神でシンボル「大洗磯前神社」とは
茨城県大洗町にある「大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)」は、太平洋を望む高台に鎮座する格式ある神社です。
建立は856年(斉衡3年)と古く、中世の戦乱により焼失しましたが、江戸時代に入ると水戸藩2代藩主「徳川光圀」、3代藩主「徳川綱條」により再興されました。
主祭神は「大己貴命」で、家内安全や海上交通の守り神として地域の信仰を集めています。
また、ひたちなか市にある『酒列磯前神社』は「少彦名命」を祭神としており、二社で一つの兄弟神社となっています。
主祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)とは
大国様で知られる大国主命の別名で、国造りを行うため、境内前方の岬の岩礁に降臨したとされる神。
配祀神:少彦名命(すくなひこなのみこと)とは
酒列磯前神社の祭神で、その分霊が祀られています。大己貴命とともに国造りを行なったとされる小さな体躯の神。
「大洗磯前神社」境内の見どころを紹介!
神社境内には、茨城県指定文化財に指定されている「本殿・拝殿」があり、参道(階段)を下った先にある「神磯の鳥居」は『初日の出の名所』として知られ、毎年多くのカメラマンが訪れます。
また近年では、大洗町を舞台にしたアニメ『ガールズ&パンツァー』のファンが訪れる「ガルパン神社」としても親しまれています。
本殿(茨城県指定文化財)
美しい茅葺の「本殿」は、拝殿・随神門と共に水戸黄門こと水戸藩2代藩主「徳川光圀」、3代藩主「徳川綱條」により1730年(享保15年)に竣工しました。
塀越しではありますが、江戸初期の神社建築の工法を見学する事ができ、細かな彫刻など格式の高さを感じさせます。
拝殿(茨城県指定文化財)
朱色の柱が目を引く存在感ある「拝殿」で、桁行5間、梁間2間で向拝1間付きの入母屋造。
正面左手には「大絵馬」が掲げられ、拝殿前の左右には「カエルの彫刻」が三体づつ並んでいます。
拝殿の欄間には「鳥と植物」で構成される14枚の彫刻があり、増改築の結果、現在外から見れる彫刻は10枚となっています。
また、14枚ある彫刻の内に1枚だけ鳥がいないモノがあり、「どこかに飛び立ってしまった…」という逸話があります。
随神門(町指定文化財)
長い参道(階段)を登り切って目に飛び込んでくるのが、この「随神門」です。
門の両橋には神域を守護する「随神様」がおり、大己貴命(大国主)と関係が深い「兎」をはじめ、動物・植物などの「透かし彫り」が施されています。
「随神門」より参道方面に目を向けると、鳥居の向こうには太平洋が広がり、高台にある境内から望む景色はまさに絶景です。
神磯の鳥居
参道(階段)を下って、細い路地を進んで行くと、神が降り立ったとされる「神磯(かみいそ)」に到着します。
その岩礁に立つ「神磯の鳥居」は、大洗磯前神社の鳥居の一つで大洗町のシンボル的存在となっています。
また、北関東有数の「初日の出」スポットとして知られ、朝日に染まる鳥居を目当てに多くのカメラマンが集います。
県道側には「展望テラス」が設置されており、静かに景色を楽しむならこちらがオススメです。
末社併合奉斎殿
本殿の東西には、それぞれ三社が祀られている「末社併合奉斎殿」が鎮座しています。こちらも忘れずにお参りしましょう!
西殿:左から「大杉神社・水神社・八幡宮」
東殿:左から「大神宮・静神社・水天宮」
一の鳥居(大鳥居)
大洗磯前神社の麓に通る県道『大洗海岸通り』には、「一の鳥居(大鳥居)」が建っています。
1963年(昭和38年)に竣工した高さ15.6mのコンクリート製で、江戸時代には木製の鳥居が建っていたそうです。
「一の鳥居」を越えた大洗海岸通り沿いには、旅館やホテルなどが立ち並び、さらにその先には「アクアワールド 茨城県大洗水族館」や「那珂湊おさかな市場」へと続いて行きます。
大洗海洋博物館
大洗磯前神社の境内には「大洗海洋博物館」が併設され、海洋国日本の理解と関心を周知するための教育施設として創立しました。
館内では、原始的生物からクジラなどの海生哺乳類まで、海洋生物の進化をわかりやすく紹介しています。かつて、捕鯨が盛んに行われていた頃の「道具」や「クジラの標本」などは印象的。
【施設概要】
●施設名:大洗海洋博物館
●所在地:大洗磯前神社内
●開館時間:9:00〜16:00
●開館日:土・日・祝祭日
●入館料:大人 300円、小学生以下 200円
清良神社と神池
「二の鳥居」の右手奥にひっそりと鎮座する御霊信仰の神社で、不運の死をとげた小幡城主「小幡宥円」の祟りを治めるために祀られたという…何やら曰く付きの神社。
清良神社の近くにある神池。池には鯉が泳いでおり、なんとも言えない存在感がある小さな池。
烏帽子厳社
駐車場の入口付近に鎮座する「烏帽子岩」と呼ばれる岩石の神霊を祀る小さな神社。
軍艦那珂忠魂碑
旧日本海軍の軽巡洋艦「那珂」の忠魂碑で、沈没後40年にあたる1983年(昭和58年)に建立され、毎年2月17日に慰霊祭が行われています。
艦名は、神社北側を流れる「那珂川」より命名され、艦内神社として「大洗磯前神社」が祀られていました。最近では「艦隊これくしょん」の聖地として、ひそかにファンが訪れています。
参拝者休憩所
駐車場から境内に入ってすぐにある近代的な建物は参拝者用の休憩所となっており、週末は近隣の観光案内なども行われています。
休憩所内は、ちょっとしたカフェの様なモダンな雰囲気で、参拝後の小休止に最適なスペースになっています。
「大洗磯前神社」の基本情報
営業時間
●開門時間:5:30~18:00(4月~9月)、6:00~17:00(10月~3月)
●祈祷受付:9:00~15:30
●授与所受付:8:30~16:00
●御朱印受付:8:30~16:30
「大洗磯前神社」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●大洗駅よりタクシーを利用 約5分
車を利用の場合
●北関東自動車道 水戸大洗I.C.より約10分
駐車場情報
●普通車 70台
【施設概要】
●施設名:大洗磯前神社
●所在地:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
●URL:https://www.oarai-isosakijinja.net