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那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)について
栃木県大田原市にある飛鳥時代の古碑で、書道史の上から「日本三古碑」の一つとされ「国宝」にも指定されています。
700年(年号無し)当時の那須国を治めていた「那須直韋提(なすのあたいいで)」の没後、その子である「意斯麻呂(おしまろ)」が韋提の遺徳を偲んで建碑したものとされています。
約1000年の月日が流れた1676年(延宝4年)に、水戸藩主 徳川光圀公が、倒れて草に埋れているこの石碑に堂をつくり安置しました。
現在では、「笠石神社」の御神体として祀られており、文字の刻まれた石碑の上に笠のように石を載せていることから「笠石」とも呼ばれています。
「日本三古碑」の一つにかぞえられる貴重な古代石碑
日本各地に点在する古代碑の中で、書道史上から極めて重要とされている宮城県多賀城市「多賀城碑(特別史跡)」・群馬県高崎市吉井町「多胡碑(特別史跡)」・栃木県大田原市「那須国造碑(国宝)」が日本三古碑と呼ばれ、いずれも飛鳥時代~奈良時代にかけての8世紀前後に造られたものと推定されています。
【国宝指定内容】
●名称:那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)
●指定年月日:1952年(昭和27年)11月22日
●所在地:栃木県大田原市湯津上429 笠石神社
●保持者:笠石神社
●員数:1基
●時代:飛鳥時代
実物の「国宝(御神体)」を参拝することができます!
鳥居前の右手には社務所があり、こちらで拝観の手続きを行います。
ぱっと見、何やら説明事項が多くちょっと面倒く作感じてしまいますが、国宝を間近で見れるチャンスですので是非ともお立ち寄りください。
「那須国造碑 拝観料」500円
まずは、宮司さんに歴史背景を学びます。
拝観料を納めると、話上手の宮司さんが「那須国造碑」に関する歴史背景を資料を交えて詳しく解説してくれます。(30分程度)
日本史の教科書には必ず掲載される「那須国造碑」ですが、栃木県民にさえあまり知られていない「マイナーな国宝」であるため、その歴史を知ることで国宝たる所以を学ぶことができます。
いよいよ国宝「那須国造碑」とご対面!
歴史背景を学んだ後、鳥居をくぐって国宝「那須国造碑」が納められているお堂に移動します。
「那須国造碑」は御神体ですので、「二礼・二拍手・一礼」を忘れずに!
お堂の扉を開けると間近で「那須国造碑」を拝め、硬い花崗岩に渡来人の技術で掘られた文字は、古代碑とは思えない近代的な美しい書体で驚かされました。
ちなみに、このお堂は縁ある「水戸徳川家墓所(寿蔵碑)」を模して建てられたモノだそうです。
「那須国造碑(笠石神社)」のアクセス方法
電車を利用の場合
●JR東北新幹線 那須塩原駅から車で約30分
車を利用の場合
●東北自動車道 西那須野塩原I.C.より約30分
●東北自動車道 矢板I.C.より約30分
駐車場情報
●無料駐車場あり
【施設概要】
●施設名:那須国造碑(笠石神社)
●所在地:栃木県大田原市 湯津上430
「那須国造碑(笠石神社)」周辺の宿をご案内
近隣には古墳や水族館など観光スポットが点在し地元の名産を楽しめるホテル・旅館が多くあります。
旅の目的に合わせて最適な宿をお選びください。