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本丸の一部を復元した「宇都宮城址公園」の魅力
栃木県宇都宮市にある宇都宮城址公園は、2007年(平成19年)3月に宇都宮城の本丸西半分を復元してオープンした都市公園です。
敷地内には、宇都宮城に関する資料を展示する「宇都宮城ものしり館」、市内の観光情報や歴史を学べる「清明館」などの施設があります。
また、園内には4種約130本の桜が植栽され、2月下旬から4月中旬の間「桜の名所」として多くの花見客が訪れます。
「宇都宮城」について
宇都宮城は、平安後期より宇都宮氏代々の居城として、「関東七名城」の1つに数えられている名城です。
江戸時代の日光東照宮参拝の際には、徳川将軍の宿泊施設として利用されましたが、明治初頭の戊辰戦争では建物の大半が焼失し、太平洋戦争後の都市開発により、本丸の一部の土塁のみが現存しています。
地元市民団体による復元計画
現在、計画段階ではありますが公園内にあったとされる「本丸御成御殿」、北側の本丸櫓門「清水門」、南側の櫓門「伊賀門」の復元を目指す動きがあります。
公園内の見どころを紹介!
総面積3.7haの園内には、復元された本丸(城)の一部やガイダンス施設、広大な芝生広場やウォーキングコースなど見どころが満点です。
富士見櫓(復元)
南西端に位置する「富士見櫓」は、江戸時代にはその名の通り「富士山」を眺めることができたと考えられています。
当時の絵図面や資料を参考に17世紀中頃の姿を想定して復元されました。
櫓の内部(1階部分)へ入ると宇都宮市街地を見渡せ、「鉄砲狭間」なども再現されています。
【富士見櫓の見学時間】
●公開時間:9:00〜17:00
※1階部分のみ内部を見学することが可能です。
清明台櫓(復元)
北西端に位置する「清明台櫓」は、江戸時代「本多正純」が事実上の天守として使用したと考えられています。
こちらの櫓(1階部分)からは、宇都宮中心部を一望することができます。
【清明台櫓の見学時間】
●公開時間:9:00〜17:00
※1階部分のみ内部を見学することが可能です。
復元された堀や土塁
復元された「本丸堀」は、17世紀前半に掘られたものと考えれられ、発掘調査では最大幅27m・深さ7mであったことが確認されています。
宇都宮城ものしり館
「宇都宮城ものしり館」は、おほり橋を渡った本丸土塁の内部にある無料の展示室です。
展示室内では、宇都宮城の歴史を分かりやすく学べる紹介パネルやジオラマ展示があります。
また、職員の方が詳しく解説してくれるので歴史を学んでから園内を散策すると楽しさは2倍!
案内カウンターでは、各種「パンフレット」の配布や「御城印」の販売などが行われています。
歴代城主の家紋と清明台櫓をモチーフとした「御朱印」は、是非とも記念にゲットしておきたいですよね。
「御城印」300円(1枚)
※御城印は書置となり日付は未記入での販売です。
【宇都宮城ものしり館の基本概要】
●開館時間:9:00〜17:00
●休館日:年末年始(12/29〜1/3)
●入館料:無料
宇都宮城址公園 清明館
清明館では、無料で見学できる「歴史展示室」や「和室」など、宇都宮市の歴史と文化に触れる事ができます。
市内にある遺跡からの出土品や古墳模型、宇都宮城に関する絵図や文献・民俗資料など興味深い展示が並びます。
昔ながらの展示室の一角に、「VR・AR 宇都宮城」なる最新コンテンツが!!?
こちらのVRゴーグルをつけて「VR・AR映像」を体感します。
復元されていない「御成御殿」や「本丸の門」などの姿を最新の3D技術を駆使して再現しており、予想以上の完成度と没入感にちょっと感動してしまいました。
【清明館の基本概要】
●開館時間:9:00〜17:00
●休館日:年末年始(12/29〜1/3)
●入館料:無料(和室有料)
「宇都宮城址公園」の基本情報
開園時間
●9:00~19:00
休園日
●年末年始(12/29~1/3)
入園料
●無料
「ポケモンGO」利用時のご注意!
宇都宮城址公園内で、スマホゲーム「ポケモンGO」利用による苦情などが問題となっており、ルールやマナーを守り周囲に十分配慮してプレイしてください。
「宇都宮城址公園」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●東武宇都宮線 東武宇都宮駅より徒歩約10分
●JR宇都宮駅より市内バス「きぶな」利用「宇都宮城址公園入口」下車すぐ
車を利用の場合
●東北自動車道 鹿沼I.C.より約20分
●東北自動車道 宇都宮I.C.より約25分
駐車場情報
●普通車 12台(無料)
※近隣に「宇都宮市役所 東駐車場(無料)」あり
【施設概要】
●施設名:宇都宮城址公園
●所在地:栃木県宇都宮市本丸町1-15