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−目次−
織田宗家ゆかりの大名庭園「楽山園」とは
群馬県甘楽町にある「楽山園」は、江戸時代初期に織田信長の次男「信雄(のぶかつ)」によって築庭された小幡藩邸の庭園。町の10年計画で整備が行われ、2012年(平成24年)3月より県内唯一現存する「大名庭園」として一般公開されています。
群馬県初の「名勝指定庭園」に指定され、周辺の山々の景色と一体となった池泉回遊式の庭園は、日本庭園の最高峰とされる「桂離宮(京都)」と同様の特色を持ちます。
「楽山園(らくさんえん)」名称の由来
1615年(元和元年)に、上州小幡を拝領した織田信雄により築園され、「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」という『論語』の故事から名付けられました。
「楽山園」の見どころを紹介
拾九間長屋(じゅうきゅうけんながや)
「番所」で受付対応後、「中門」から園内に入ったら、先ずは「拾九間長屋」を目指しましょう。当時、藩邸の使用人たちが暮らした長屋で、現在は事務所兼展示スペースとなっています。
奥にある「ガイダンス室」では、「小幡藩邸のジオラマ(1/50スケール)」や、織田宗家ゆかりの城下町「甘楽町」の紹介映像(約15分)が放映されています。庭園散策の前にしっかり事前情報をインプットしておきましょう!
藩邸・御殿跡
園内の北側は、かつて小幡城と呼ばれた「藩邸・御殿跡」が整備されており、遺構の説明や井戸・土塁などが一部復元されています。
復元がされていな箇所は、建物の部屋割りが分かる様に整備されており、藩邸の規模感を歩きながら体感することができます。
「藩邸・御殿跡」の南端にある「庭門」を抜けると広大な「大名庭園」が広がっています。その想像以上の光景に、織田宗家の格式を感じずにはいられません。
池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)
「景石(けいせき)」が置かれた「昆明池(こんめいいけ)」を中心に築山や茶屋を配置した「池泉回遊式庭園」となっており、美しい景色を眺めながら庭園散策を楽しめます。
築山には「2つの茶室」が建てられ、「熊倉山・紅葉山」など周囲の山々の借景(しゃっけい)により演出される庭園美は秀逸です。
楽山園のウメ
樹高10m・枝張り(東西)10m・枝張り(南北)12mの大きな梅の木で、町の天然記念物に指定されています。植樹された時期や由来は不明。
茶屋(梅の茶屋・腰掛茶屋)
築山の頂上付近にある「梅の茶屋」は、茅葺き屋根の建物で歴代藩主が庭園を眺めながら休憩した場所です。
靴を脱いでお座敷に上がると、まるで殿様になった気分で庭園を一望すことができます。
「梅の茶屋」と「昆明池」の間には、全国でも珍しい五角形の形をした「腰掛茶屋」が設置されています。池との距離が近く臨場感があり、こちらからの眺望もお勧めです。
南東庭園
「泉水(小さな池)」や、「松・紅葉・牡丹・竹」などの植栽で構成された庭園。江戸時代、隣にある「昆明池」とは塀で区切られた別の庭園となっていました。
凌雲亭(休憩所・お茶席)
江戸時代の絵図では付近に建物があり、当時は別荘的に利用されていたと考えられています。「凌雲亭」から眺める庭園の美しい景色は必見です!
お茶席では、「お抹茶」と「和菓子(干菓子)」が提供されています。庭園を眺めながら散策の疲れを癒しましょう。
【施設概要】
●名称:凌雲亭(りょううんてい)
●提供時間:9:00~16:30(11月~2月 16:30まで)
●料金:一服 400円(薄茶・干菓子付き)
「楽山園」の基本情報
開園時間
●3月~10月 9:00~17:00(最終入園 16:30まで)
●11月~2月 9:00~16:00(最終入園 15:30まで)
休園日
●12月29日~1月1日
入園料
●一般 300円、中学生以下 無料
【3館共通券】
●対象施設:楽山園・歴史民俗資料館・長岡今朝吉記念ギャラリーの3館
●当日有効券:高校生以上 500円(団体20人以上 400円)
●年間有効券:高校生以上 1,000円(1年間利用できるフリーパス)
お得な「JAF会員優待施設」
●「凌雲亭」にて抹茶100円引き
※注文時にJAF会員証を提示してください。(優待対象 会員本人のみ)
「楽山園」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●上信電鉄 上州福島駅よりタクシー利用で約10分
車を利用の場合
●上信越自動車道 富岡I.C.より約10分
駐車場
●普通車 120台(無料)
【施設概要】
●施設名:国指定名勝 楽山園
●所在地:群馬県甘楽郡甘楽町小幡648-2
●URL:https://www.town.kanra.lg.jp/kyouiku/bunkazai/map/20120330191558.html