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小山市立 車屋美術館(小川家住宅)について
栃木県小山市の国道4号線沿いにある小さな市立美術館です。
国の登録有形文化財に登録された「小川家住宅」を整備し、米蔵を改装した美術展示室と主屋や庭園などの歴史的建造物と共に、2009年(平成21年)4月にオープンしました。
また、年に5回ほど有料の企画展が行われ、地域活動の拠点として貸しギャラリーとしても利用されています。
「車屋」とは?
かつて、江戸との舟運拠点であった「乙女河岸(思川)」で肥料問屋を営んでいた豪商「小川家」の屋号。
明治末期には鉄道の便が良い日光街道(国道4号)沿いに移転し、その一部は乙女河岸から移築されたものと考えられています。
主屋(おもや)
1912年(明治45年)に建築された木造2階一部平屋建、瓦葺。
外観は純和風造りで、1・2階の大半が座敷となっています。
2階には、モダンな洋風装飾を持つ洋室があり、当時の繁栄を感じられます。
窓ガラスに使用されている波打った「手延べの板ガラス」が印象的です。
現在では、製造できる職人がおらず修理することが出来ない大変貴重なものです。
主屋の周りには小さいながらも見事な庭園があります。
「つつじ」や「しゃくなげ」を楽しみながら庭園散策するのもお勧めです。
米蔵(美術展示室)
1911年(明治44年)に建築された土蔵造平屋一部2階建、瓦葺。
米蔵の内部を改修し、2009年(平成21年)より美術展示室(ギャラリー)として利用されています。
内部は撮影禁止となっていましたが、近代的かつ本格的な展示スペースとなっていました。
肥料蔵(小川家関係資料展示コーナー)
1913年(大正2年)に建築された土蔵造2階一部平屋建、瓦葺。
肥料を保管していた土蔵で、当時としては珍しい洋風小屋組みが用いられています。
土蔵の中では、「車屋」の当時の賑わいを紹介した写真パネルが展示されています。
土蔵
1894年(明治27年)に建築された土蔵造2階建、瓦葺。
小屋梁に残る墨書から、乙女河岸時代の遺構である可能性が高く、1911年(明治44年)に現在の場所に移築されたと考えられています。
この風化した土壁の風合いが何ともいえませんね。
残念ながらこの土蔵は非公開となっています。
「車屋美術館(小川家住宅)」の基本情報
開館時間
《小山市立車屋美術館》
●9:00〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
《登録有形文化財 小川家住宅》
●9:00〜17:00(4月〜9月)
●9:00〜16:00(10月〜3月)
※入館は閉館の30分前まで
休館日
●毎週月曜日と第4金曜日(休日の場合は除く)、祝日の翌日(土日休日にあたる場合は除く)、年末年始(12月29日-1月3日)
観覧料
《小山市立車屋美術館》
●企画展ごとに異なります。(中学生以下無料)
※LINE Pay、WeChat Pay、NAVER Pay利用可能
《登録有形文化財 小川家住宅》
●一般 100円、高校・大学生 50円、中学生以下無料
※LINE Pay、WeChat Pay、NAVER Pay利用可
「車屋美術館 (小川家住宅)」へのアクセス方法
電車を利用の場合
●JR宇都宮線 間々田駅 西口より徒歩約5分
車を利用の場合
●東北自動車道 佐野藤岡I.C.より国道50号経由で約26km
駐車場情報
無料駐車場あり(普通車10台)
【施設概要】
●施設名:小山市立 車屋美術館 (小川家住宅)
●URL:https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/kurumayamuseum/
●所在地:栃木県小山市乙女3-10-34