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歴史と先端技術が同居する「東海村」の見どころ
茨城県東海村は、北部に久慈川・東部に太平洋を望み、1957年(昭和32年)日本最初の原子の火が灯った村として知られます。
村内には、世界有数の原子力関連施設が集積し、世界最先端研究施設「大強度陽子加速器施設(J-PARC)」も立地しています。
また、古くから景勝地としても知られ水戸八景のひとつ「村松晴嵐」や、日本三大虚空蔵尊のひとつ「村松山虚空蔵堂」があり、周辺の人々の信仰を集めています。
こうした、先端技術と歴史や文化が共存する独特な雰囲気を持つ東海村の見どころを紹介してまいります。
東海村の由来
1889年(明治22年)自治制施行の際に「石神村」と「村松村」となり、1955年(昭和30年)町村合併促進法によって両村が合併し「東海村」が誕生しました。
村名の由来は,両村が組合立で設置していた「東海中学校」からとったもので、水戸藩士の藤田東湖が詠んだ「正気の歌」の一節「〜卓立す東海の浜」より引用したものです。
「東海村の観光」に最適なホテル・旅館
「原子力関連施設」などが集積する「東海村周辺」には、ビジネスはもちろん観光利用にも最適なホテルや宿が複数あります。旅の目的に合わせて最適な宿をお選びください。
日本三体虚空蔵堂「村松山虚空蔵堂」
平安初期の807年(大同2年)に、弘法大師によって創建された寺院で、伊勢(三重)の「朝熊虚空蔵尊」・会津(福島)の「柳津虚空蔵尊」と共に日本三体虚空蔵堂に数えられています。
人生で初めて厄年である「13歳」に参拝すると、知恵と福徳がさずけられると古くから伝えられています。
「十三詣り」とは
十三詣りは、数え年で13歳になった子供たちが、虚空蔵菩薩にお参りに行くしきたりのこと。
子供から大人になるための大切な行事とされ、「知恵詣り」や「知恵貰い」などとも言われています。
こちらの三重塔は、1900年(明治33年)に大火で焼失した後、再興百年記念事業として1998年(平成10年)に再建され高さ21mの塔には、大日如来が安置されています。
このお堂の中には「鍾馗霊神の絵馬」が祀られており、1675年(延宝3年)に伝染病が大流行した際に、鍾馗霊神の絵を奉納したところ、伝染病が治まったと伝えられ「村松山の虚空蔵さん」と親しまれています。
「村松山虚空蔵堂」の基本情報
参拝時間
●開門 7:00〜
●受付 8:30〜
「村松山虚空蔵堂」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅より茨城東病院行バスを利用「虚空蔵尊入口」バス停より徒歩約5分
車を利用の場合
●常磐自動車道~北関東自動車道 ひたちなかI.C.より約20分
●常磐自動車道 日立太田I.C.より約20分
●常磐自動車道 東海スマートI.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 25台(無料)
※近隣に無料村営駐車場(普通車 120台)あり
【施設概要】
●施設名:村松山虚空蔵堂
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松8
●URL:https://www.taraku.or.jp
茨城一の宮「大神宮」
708年(和銅元年)創建と伝えられ歴史的に由緒ある「茨城一の宮」と称される神社です。
伊勢神宮の分霊が祀られ、水戸藩二代藩主「徳川光圀公」や九代藩主「徳川斉昭公」からの崇敬が厚かったといわれています。
本殿の奥にある「晴嵐神社」は、昭和初期に大神宮のそばに所在した「国立療養所 晴嵐荘病院」の小高い丘に「病気平癒・治療成就・医学の発展」を祈願し、医学・薬学の神様である「大己貴神」を祠を建て祀ったのが始まりとされます。
神社境内には、「村松海岸」へ続く散策路が整備されており、原子力関連施設に挟まれた砂地を約1kmほど徒歩で進みます。
「大神宮」の基本情報
参拝時間
●受付 9:00〜16:00
「大神宮」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅より茨城東病院行バスを利用「虚空蔵尊入口」バス停より徒歩約5分
車を利用の場合
●常磐自動車道~北関東自動車道 ひたちなかI.C.より約20分
●常磐自動車道 日立太田I.C.より約20分
●常磐自動車道 東海スマートI.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 40台(無料)
※近隣に無料村営駐車場(普通車 120台)あり
【施設概要】
●施設名:大神宮
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松1
●URL:https://ibaraki-daijingu.com/
水戸八景「村松晴嵐」
「村松山虚空蔵堂」周辺と「村松海岸」は、水戸藩九代藩主「徳川斉昭公」によって、水戸八景の一つ「村松晴嵐」として選ばれるた景勝地です。
「村松海岸」へ抜ける道は砂地になっており、面白い風景を眺めながら進んで行きます。
「水戸八景」とは
水戸藩九代藩「徳川主斉昭公」が、1833年(天保4年)に水戸藩内を巡視し八つの景勝地を選定したもので選定地には、斉昭公自筆の碑が建てられています。
海岸へ通じる砂地に並ぶ「クロマツ」は、大正時代より造成された海岸砂防林で、海岸砂防技術の基礎となった場所でもあります。
「クロマツ林 リジェネプロジェクト」とは
「村松晴嵐」周辺のクロマツ林が松くい虫による被害を受け、景観が損なわれている課題を抱えています。
「リジェネ」には〜ゆるやかな回復〜という意味があり、「村松晴嵐」のクロマツ林を50〜100年という長い時間をかけ景観の再生に取り組んで行くというプロジェクトです。
「村松晴嵐」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅より茨城東病院行バスを利用「虚空蔵尊入口」バス停より徒歩約7分
車を利用の場合
●常磐自動車道~北関東自動車道 ひたちなかI.C.より約20分
●常磐自動車道 日立太田I.C.より約20分
●常磐自動車道 東海スマートI.C.より約15分
駐車場情報
●近隣に無料村営駐車場(普通車 120台)あり
【施設概要】
●施設名:村松晴嵐
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松146-19
原子力施設に囲まれた「村松海岸」
1987年(昭和62年)に「日本の白砂青松100選」にも選定される美しい海岸。
海岸のほとんどが「日本原子力研究開発機構」の敷地となり、ある意味で東海村らしい海岸風景を眺める事ができます。
太平洋を正面に右手には「常陸那珂火力発電所」、左手陸側には「東海第二発電所」の関連施設が並びます。
また、村松海岸へは「J-PARC」の敷地に挟まれた砂地を1kmほど進む形となり、その物々しい雰囲気に変なテンションが上がってきます(笑)
「村松海岸」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅より茨城東病院行バスを利用「虚空蔵尊入口」バス停より徒歩約20分
車を利用の場合
●常磐自動車道~北関東自動車道 ひたちなかI.C.より約20分
●常磐自動車道 日立太田I.C.より約20分
●常磐自動車道 東海スマートI.C.より約15分
駐車場情報
●近隣に無料村営駐車場(普通車 120台)あり
【施設概要】
●施設名:村松海岸
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松
原子力について学ぼう「原子力科学館」
原子力科学館では、「原子」や「核分裂」といった原子力や放射線の利用についての基礎知識を紹介しています。
一番の見どころは世界最大級の「大型霧箱」で、自然界に降り注ぐ放射線の飛跡を視覚できます。
また、別館では1999年(平成11年)に発生した「東海村JCO臨界事故」の生々しい展示が行われ心を打たれます。
「原子力科学館」の基本情報
開館時間
●9:00~16:00
休館日
●月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料
●無料
「原子力科学館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道 那珂I.C.より約30分
●常磐自動車道 日立南太田I.C.より約20分
●常磐自動車道 東海スマートI.C.より約10分
●東水戸道路 ひたちなかI.C.より約15分
駐車場情報
●普通車 26台、大型車 2台
【施設概要】
●施設名:原子力科学館
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松225-2
●URL:http://www.ibagen.or.jp/
東海テラパーク代替施設「東海原子力館別館」
東海原子力館(東海テラパーク)の代替施設として東海村中心部にオープンし、近隣住民のコミュニケーションセンター的な役割も担っています。
館内では、「パネル」や「ジオラマ」を用いた展示で原子力について、わかりやすく解説しています。
「東海原子力館 別館」の基本情報
開館時間
●9:00~16:00
休館日
●月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料
●無料
「東海原子力館 別館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅より徒歩約22分
車を利用の場合
●常磐自動車道路 日立南太田I.C.より約15分
●東水戸道路 ひたちなかI.C.より約20分
駐車場情報
●普通車 28台
【施設概要】
●施設名:東海原子力館 別館
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松北2-7-43
●URL:http://www.japc.co.jp/gendenkan/tokai/
東海村の昔と現在を学ぶ「歴史と未来の交流館」
2021年(令和3年)7月にオープンした新しい施設で、地域の歴史や文化を紹介する「博物館」と「青少年センター」としての機能を併せ持った複合施設となっています。
地元住民はもちろん、観光で訪れた方々にも見応え十分な展示内容で「東海村」ついての基本的な知識を身につける事ができますよ!
こちらの展示では「村松晴嵐荘」や「原子力」をきっかけに、東海村がどの様に移り変わって来たのか、当時のコメントをもとに紹介しており、なんだか色々と考えさせられます。
もし、これらの施設を誘致していなかったら、村の風景はどうなっていたのでしょうかね?とか
併設のカフェ「KUROMATSU COFFEE」では、コーヒーをはじめお洒落なカフェメニューをいただけます。
お店のロゴマークは「コーヒー豆」と、村に所縁のある「クロマツ」「海(太平洋)」より構成されています。
「歴史と未来の交流館」の基本情報
開館時間
●9:00〜19:00時(火〜金曜)
●9:00〜15:00時(土・日曜・祝日)
休館日
●月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)
●祝日の翌平日・年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料
●無料
「歴史と未来の交流館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 東海駅より徒歩約10分
車を利用の場合
●常磐自動車道路 東海スマートI.C.より約10分
駐車場情報
●施設向かい側、文化センター側の駐車場を利用(無料)
【施設概要】
●施設名:歴史と未来の交流館
●所在地:茨城県那珂郡東海村村松768番地38
東海村の玄関口「東海駅」
近代的で立派な駅舎の「東海駅」。上野から仙台間をつなぐ常磐線の駅では唯一村に所在する駅です。
「みどりの窓口」や「コンビニ」などコンパクトながらも一通りの機能を備えて入り、「原子力関連施設」や「村松山虚空蔵堂」への最寄駅で、東海村の観光・ビジネスに置いての玄関口となっています。
「東海駅」の基本情報
営業時間
●みどりの窓口 9:30~17:00
●きっぷうりば 5:50~23:50
「東海駅」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR上野駅より「特急ひたち」を利用し最短89分
【施設概要】
●施設名:東海駅
●所在地:茨城県那珂郡東海村舟石川駅西1-1-1
常磐道「東海パーキングエリア(下り)」
2018年(平成30年)4月にリニューアルされた常磐自動車道「東海パーキングエリア」では、地元の食材を使ったメニューや、各種名産品を取り揃え、小規模ながらも魅力的なパーキングエリアとなています。
「おふくろの味」をコンセプトにしたフードコートでは、豊富なメニュー数に驚かされます。
また、券売機の後ろにある「ふりかけキープ棚」は、おふくろ感溢れる面白いアイディアですよね!
奥久慈卵と牛乳を使用した濃厚クリームが魅力の「クリームパン」。
冷凍の状態で販売されており、半解凍状態で食べるのもアイスみたいでオススメです。
「奥久慈卵のとろーりクリームパン」230円
「東海パーキングエリア(下り)」の基本情報
開館時間
●ショッピングエリア 7:00~19:00
●フードコート 7:00~19:00
「東海パーキングエリア(下り)」へのアクセス情報
車を利用の場合
●常磐自動車道路 三郷I.C.より約63分
駐車場情報
●普通車 34台、大型車 23台
【施設概要】
●施設名:東海パーキングエリア(下り)
●所在地:茨城県那珂郡東海村石神外宿
●URL:https://www.driveplaza.com/sapa/1400/1400096/2/