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−目次−
「間々田のじゃがまいた」とは
創建千三百年「間々田八幡宮」にて、江戸時代から続く奇祭「ジャガマイタ」が毎年5月5日(こどもの日)に行われます。
ちょうど田植の時期を前にして五穀豊穣と疫病退散を祈願するお祭りで、全長15mを超える7体の大蛇が「ジャーガマイタ、ジャガマイタ」のかけ声とともに町中を練り歩きます。
蛇や龍を扱った祭りは日本各地に見られますが、「間々田のじゃがまいた」は蛇体を使って邪気を祓い災厄を託すというこの手の祭りの典型例である一方、多数の蛇体が登場するという他の祭りには見られない特徴があります。
また、蛇全体を弁天池に入れ、農作物のための降雨を祈る雨乞いの要素も見られ、民間信仰上大変貴重であることから、2019年(平成31年)国の重要無形民俗文化財に指定されました。
「間々田のじゃがまいた」の起源
「じゃがまいた」は、400年近く江戸時代から続く祭りであるとされていますが、その起源を示す資料などは現在のところ見つかっていません。
間々田の町では、この祭りの始まりを伝えるいくつかの言い伝えがあり、そのうちの代表的な2説を紹介します。
ちなみに、「じゃがまいた」というかけ声は「蛇が参った」から「蛇がまいた」に変わったとする説と、「蛇が巻いた」から変わったとする2説が伝えられています。
八大龍王信仰説
釈迦誕生の時に、八大龍王が龍水を降らせたという故事にちなみ、雨による農作物の豊かな実りを祈願する八大龍王信仰が間々田の地にも伝わり、やがて村人たちは龍を模した蛇体を作り、これを御輿のようにかつぎ回って、雨乞い・五穀豊穣・疫病退散を祈願するようになったとする説。
法隆東林の雨乞い疫病よけ
かつて龍昌寺の住職であった法隆東林が、当時この地域を襲った日照りと疫病の流行による民衆の困窮を見かねて、八大龍王になぞらえた龍の模型を作り祈祷したところ、たちどころに雨が降り疫病もやんだので、それ以来各町内で蛇を作り、祭りを行うようになったとする説。
現在、町の人々に広く認識されているのは「八大龍王信仰説」で、間々田八幡宮に「八龍神社」が祀られていることや、戦後になって蛇の先頭に「八大龍王」の旗を掲げて練り歩くようになった影響も大きいとされています。
「間々田のじゃがまいた」の流れ
蛇の集合
祭り当日の早朝、こけらなど最後の飾り付けを終えた蛇達が各町内を出発し、午前10時半頃には間々田八幡宮の境内に集合します。
間々田八幡宮境内では、蛇を迎える太鼓の演奏が行われ、出店なども賑わい祭りの雰囲気を盛り上げます。
土俵上に和太鼓が設置され、その奥には出店が軒を連ねます。
お弁当を持ってご家族でのんびり過ごすのもお勧めです。
蛇よせ・修祓式
午前11時を過ぎると、蛇が長い階段を登り八幡宮本殿前に集まる「蛇よせ」、続いて「修祓式」が行われます。
修祓式では七体の蛇が宮司からお祓いを受け、口に御神酒を注がれ、本殿を一周した後に「水飲みの儀」の為階段下の池に向かいます。
「じゃがまいた」の尻尾部分。色んな草を巻きつけており地元の子供たちの手作りらしいですよ!
水飲みの儀
「水飲みの儀」では、弁天池に思い切りよく蛇の頭を差し入れ、豪快な水しぶきをあげながら大蛇に水を飲ませます。
中には担ぎ手もろとも池に入り、観客へのサービス精神で池内を暴れ回る蛇もあり、大変な盛り上がりをみせます。
池の半分くらいまで進んでくれて、観客も大盛り上がりです♪(この後、早く戻れと怒られていましたがw)
「水飲みの儀」の場所取り合戦が熾烈です。ベストポイントは、各メディア関係の来賓者が優先されています。
望遠レンズでちょっと離れた所から狙うか、後半になると客が飽きて最前列が開く場合もあるので根気よくチャンスを待ちましょう!
練り歩き
「水飲みの儀」を終えた蛇は、水を滴らしながら境内を飛び出しそれぞれの町内に戻り練り歩きます。
このとき玄関に蛇を招き入れ、蛇の力によって厄除けと家内安全を祈願する家もあるそうです。
全長15mもありますので細い路地などを進んで行くのは一苦労です。
「じゃがまいた」に気を取られ過ぎていると、後ろに自動車が迫っていたりして危険です。。
蛇もみ
祭りの終盤となる夕刻頃には「蛇もみ」が行われます。
て巨大な蛇体が舞いうねる様は、まさに祭りのクライマックスとも呼べる光景です。
「間々田八幡宮」の基本情報
開催日
●2022年5月5日(水・祝)
※毎年5月5日(こどもの日) 雨天決行
開催時間
●蛇よせ 〜10:30、修祓式・水飲み 12:00〜、蛇もみ 夕方〜
「間々田八幡宮」のアクセス方法
車を利用の場合
●東北自動車道:佐野藤岡I.C.より約30分
●圏央自動車道:境古河I.C.より約38分
●北関東自動車道:宇都宮上三川I.C.より約55分
※ジャガマイタ当日は神社駐車場は閉鎖となります。
隣接する間々田中学校校庭が駐車場として開放されますので、警備員の指示に従って駐車ください。
なお駐車台数に限りがありますので、早めのご来場をおすすめします。
電車を利用の場合
●JR宇都宮線 間々田駅とり徒歩約30分
駅西口から、タクシーかコミュニティバスをご利用できます。
※バスの場合は「間々田四丁目公民館」バス停にて下車。神社看板と鳥居を目印に交差点を左折し約1km直進すると神社入り口の二の鳥居が見えてきます。
【施設概要】
●施設名:間々田八幡 境内
●所在地:栃木県小山市間々田2330
●URL:https://www.mamada-hachiman.jp