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−目次−
壬生城の名残を残す「壬生町城址公園」とは
栃木県壬生町にある「壬生町城址公園」は、1989年(平成元年)に「壬生城の本丸跡」を中心に整備された公園です。
「二の丸門」や「石垣」が復元され、歴史民俗資料館・町立図書館・城址公園ホールなどの公共施設も併設される、壬生町の歴史を学べるスポットとなっています。また、園内には「畳塚」で知られる「精忠神社」が鎮座しており、こちらも必見です。
「壬生城」について
壬生城は、1462年(寛正3年)「壬生綱重(みぶつなしげ)」によって、この地に築城されました。壬生氏没落後、日根野氏・阿部氏・三浦氏・松平氏・加藤氏・鳥居氏といった多くの譜代大名が居城しています。
天守や櫓などはとくになく、比較的簡素な作りの城郭ですが「本丸御殿」は、江戸時代初期に将軍家の日光社参の宿舎として使用されていました。
「壬生町城址公園内」の見所を紹介!
二の丸表門(復元)
壬生町城址公園の正面入り口(丸虎口跡)には、県内の民家に移築された「二の丸門」の姿が復元されています。
現在でも、移築された城門は、鹿沼市と小山市にある民家にそれぞれ現存しています。
壬生町立壬生中学校跡(石碑)
昭和初期、旧藩主の「鳥居家」より壬生町に寄付された壬生城址本丸跡地が、戦後「壬生中学校」の建設用地とされました。
その際、堀と土塁は、西側と南側を残して埋め立てられ、城の遺構は大半が消失してしまいました。
吾妻古墳の天井石・玄門石
栃木県内最大の前方後円墳「吾妻古墳」から掘り出された、「天井石」と「玄門石」が園内に設置されています。
江戸時代の壬生藩主「鳥居氏」によって庭石にするため、古墳より運び出されたとされています。若干、バチ当たり感がしますね。。
壬生領榜示杭(石標)
本丸跡へ向かう橋を越えると、左手に古い石標が見えて来ます。この石標は、江戸時代に領地の境界として立てられたもので、「壬生領榜示杭(みぶりょうぼうじくい)」と呼ばれています。石標の正面には「従是南 壬生藩」、側面には「下野國 都賀郡 家中村」と記載されています。
壬生城大手門の礎石
現在の「足利銀行(壬生支店)」付近にあったとされる「壬生城大手門」の礎石のうち5基が、園内に設置されています。「精忠神社」に2基、2021年(令和2年)に町内の民家にあった3基が園内の芝生に移設されました。
「藩校 学習館」故址
壬生町城址公園の南にある「壬生小学校」の校庭前には、「藩校 学習館故址」の碑が設置されています。
「学習館」とは
江戸時代の壬生藩の藩校で、1872年(明治5年)に閉校し明治の終わりに取り壊されました。
壬生町立歴史民俗資料館
園内に併設される「壬生町立歴史民俗資料館」は、常設展示として「壬生のあゆみと文化」を中心に、「歴史」「文化」の3つのテーマで構成されています。常設展示は、無料公開されているのでぜひ立ち寄りましょう。
若干年季の入った館内では、古墳時代・江戸時代・工芸など壬生町の歴史をメインに紹介しています。また、企画展やテーマ展が定期的に開催されます。
こちらは、江戸時代の「壬生城」及び「城下町」の一部を復元したジオラマ模型の展示です。
壬生城に関する絵図や古文書を参考に制作され、現在の様子と比べながら見学すると「壬生町城址公園」散策をより楽しめます。
【施設概要】
●施設名:壬生町立歴史民俗資料館
●所在地:栃木県壬生町本丸1-8-33
●営業時間:9:00~17:00、13:00~17:00(火曜日)
●定休日:月曜日・祝日、火曜日午前、年末年始
●URL:https://www.mibu-rekimin.jp
壬生町立図書館
併設の「壬生町立図書館」は、何方でも自由に利用できる「開かれた図書館」となっています。
実用書・児童図書・文学書をはじめ、調査研究用図書なども揃っているので、壬生城についての調べ事にも最適です。
【施設概要】
●施設名:壬生町立図書館
●所在地:栃木県壬生町本丸1-8-33
●営業時間:9:00~19:00
●定休日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)
●URL:https://www.library.mibu.tochigi.jp
城址公園ホール(壬生中央公民館)
併設の「城址公園ホール」では、各種イベントや講座などが開催されます。中でも「大ホール(1010席)」は、ピアノをはじめ音響・映像設備に定評があり、世界的ソリストの「リサイタル」や「クラシックコンサート」なども行われます。
【施設概要】
●施設名:壬生町立図書館
●所在地:栃木県壬生町本丸1-8-33
●営業時間:9:00~19:00
●定休日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)
●URL:https://www.library.mibu.tochigi.jp
精忠神社・畳塚
園内北西部には「精忠神社」が鎮座しています。江戸時代(1712年)より明治維新まで、壬生藩主であった鳥居氏の先祖「鳥居元忠(とりいもとただ)」を祀っています。
境内の一角には、「干瓢伝来」の可愛らしい記念碑が建てられています。「干瓢(かんぴょう)」といえば、壬生町の名産品として知られ「鳥居忠英」が、近江国水口より干瓢の種子を取り寄せ、領内の名主に試作させたことから始まったと言われています。
境内奥には、血染めの畳を納めたとされる「畳塚」があり、その記念碑が建てられています。
「鳥居元忠」は「徳川家康」の忠臣として仕え、家康の居城であった「伏見城」を、石田三成方の軍勢から守るよう命じられます。そして、約一ヶ月におよぶ攻防の末「伏見城」にて自刃しました。この忠義を賞賛した家康は、自刃の血がついた畳を江戸城の伏見櫓の階上に置き、登城した大名たちに元忠の精忠を偲ばせたといわれています。その後、明治維新の江戸城明け渡しの際、「血染めの畳」をゆかり深い現在の地(神社奥)に納められました。
【施設概要】
●施設名:精忠神社(畳塚)
●所在地:栃木県壬生町本丸1-9-33
「壬生町城址公園」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●東武宇都宮線 壬生駅より徒歩約10分
車を利用の場合
●北関東自動車道 壬生I.C.より約15分
駐車場
●普通車 100台(無料)
【施設概要】
●施設名:壬生町城址公園
●所在地:栃木県壬生町本丸1-8-33
●URL:http://www.omikajinja.net/