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豊かな自然と古代の歴史に触れる「天平の丘公園」とは
栃木県下野市にある「天平の丘公園」は、県内有数の「桜の名所」として知られ総面積約24haを誇る広域公園です。
広大な園内には森が広がり、古墳を模して造られた「国見山」や、古民家カフェ「10 picnic tables」などが併設され、豊かな自然の中で「炒れたてコーヒー」や「カフェランチ」を楽しまめす。
また隣接するエリアには、下野の歴史を学べる「しもつけ風土記の丘資料館」をはじめ、741年(天平13年)聖武天皇によって建立された国史跡「国分寺跡」や「国分尼寺跡」など、下野国の歴史ロマンに浸れます。
例年20万人が訪れる「天平の花まつり」
毎年春になると、八重桜を中心に日本三大桜の子孫樹など約450本の桜が咲き誇り、3月下旬から5月上旬にかけて「天平の花まつり」が開催され大変賑わいます。
「天平の丘公園」がピクニックに最適な3つの理由
①古民家カフェ「10 picnic tables(テンピクニックテーブルス)」
地元プロデュース集団「シモツケクリエイティブ」が運営する「10 picnic tables」は、お弁当などのテイクアウトメニューを中心に、コーヒーやスイーツを楽しめる古民家カフェ。
古民家を改装した店内は、天井が高くお洒落で清潔感もあり女性に大人気!
カウンターで注文すると呼び出しブザーが手渡され、調理が完了したら再びカフェに取りに戻るスタイル。
本日のメニューを紹介するディスプレイもとてもお洒落で、何を注文しようか目移りしてしまいますね。
お昼過ぎには売り切れになってしまうことも多いので、ちょっと早めのランチにするのがお薦め!
【施設概要】
●施設名:古民家カフェ 10 picnic tables
●住所:栃木県下野市国分寺821-1
●営業時間:11:00~17:00
●休業日:木曜日、第3水曜日
●URL:https://www.tenpyopark.com
②古民家カフェ「夜明け前」
1995年(平成7年)に移築された民俗資料館「夜明け前」が、古民家カフェとしてリニューアルされました。
施設内は飲食可能となっており「10picnic Tables」で、注文したお弁当を持ち込んで寛ぐこともできます。
江戸末期の農家住宅をリノベーションした建物は、ノスタルジーな雰囲気満点!憧れの縁側でちょっと一息。
入り口付近は売店コーナーになっており、地元の「特産品」や「工芸品」が販売され、「かき氷」の注文も行えます。
500mlのペットボトルが1本200円と、お値段設定がちょっとお高め。
【施設概要】
●施設名:古民家カフェ 夜明け前
●住所:栃木県下野市国分寺821-1
●営業時間:11:00~17:00
●休業日:木曜日、第3水曜日
③桜並木に囲まれた「芝生広場」
古民家カフェから歩いて数分にある八重桜に囲まれた芝生広場は、絶好の「ピクニックエリア」となっています!
また、桜が咲く時期には「お花見会場」としても利用されます。
「10picnic Tables」で購入したお弁当をいただきます。見た目だけでなく味も良く全メニュー試してみたくなります!
手前 「唐揚げ弁当」648円(テクアウト)
奥側 「テンピク弁当」918円(テクアウト)
青い大空と新緑の中でいただくコーヒーは、もう最高ですね♪
「テンピクオリジナルブレンド」378円(テイクアウト)
「天平の丘公園」の見どころをご紹介!
石割り桜
「10picnic Tables」近くにある、盛岡地方裁判所の敷地内に咲く天然記念物「石割桜」の子孫樹。本家に倣って岩を割ってるように演出しているんでしょうかね。
国見山
公園内のシンボル的存在で、前方後円墳を模した人工物で、後円部分は「国見山」、前方部分は「平成の丘」と呼ばれ、造成時に大量の古銭が発見されたそうです。
階段下から円墳部に向かって手を叩くと、日光にある「鳴き龍」のように反響し、その頂上には「銭成石」と呼ばれる大石が置かれ、出土した古銭を祀っています。
芋煮会釜戸
「天平の丘公園」では、例年11月の第1日曜に「天平の芋煮会」が開催され、直径2.5mの大鍋で3,000食の芋煮が振る舞われます。
遊具広場
まだ真新しい遊具が複数設置され、小さなお子様連れに大人気のエリアとなっています
万葉植物園
万葉集に詠まれている植物「万葉植物」が植栽されているエリアです。少々荒れた状態で、名札と実際にある植物が異なっていたりとちょっと残念。。
「万葉植物園」の散策中に利用できる東家「万葉亭」があり、休憩や急な雨での雨宿りに最適です。
水溶性植物園
「水溶性植物園」にある池の周辺には水生植物が群生し、沢山の鯉たちが泳ぐ姿を見ることができます。
ちょっと離れた位置から見た「水溶性植物園」。青空と新緑と水面のコントラストが景観美を構成しています。
紫式部の墓
かつてこの地に「五重の塔」があったこと、地名が「紫」であることから「紫式部の墓」と呼ばれる様になりました。
ちなみに、日本国内に「紫式部の墓」は複数存在しています。
オトカ塚古墳
こちらは、天平の丘公園内に在る本物の「帆立貝形前方後円墳」で、古墳時代後期に築造されたモノと考えられています。
一見、緩やかな膨らみを感じる程度ですが、墳長約58m・墳丘周囲を幅約7〜10mの周溝がめぐり、埴輪などは出土していないそうです。
「オトカ塚古墳」近くに流れる「明日香川」は、人工ながら周りの景色と調和した美しい川です。
秋山亭
南駐車場すぐにある「秋山亭」は、「額田王」の歌にちなんで命名された研修及び公園管理施設。
「天平の花まつり」開催時に「山野草や陶芸作品」の展示、各種「研修会」などに利用されています。
子宝橋
「子宝橋」は、万葉集に歌われた「山上憶良」の歌から命名され、この橋を渡って実際に子宝を授かった人もいるとか?
防人街道
近隣の史跡を結ぶ「防人街道」は、現在から1300年前に九州へ送られた「防人(さきもり)」の万葉歌に風景が似ていることから名付けられました。
徒歩で巡れる隣接「スポット・史跡」をご紹介!
令和3年リニューアル!「しもつけ風土記の丘資料館」
「しもつけ風土記の丘資料館」は、国指定史跡「下野国分寺跡・尼寺跡」や「甲塚古墳」に関する展示を中心に下野の歴史を学べる施設。全面リニューアルされた展示室は、とても無料とは思えない充実ぶり!
【施設概要】
●施設名:しもつけ風土記の丘資料館
●住所:栃木県下野市国分寺993
●入館料:無料
●開館時間:9:00~17:00(最終 16:30まで)
●休館日:月曜日、第3火曜日、祝日の翌日(土・日・祝日は開館)、年末年始
●URL:http://www.shimotsuke-bunkazai.com/fudoki.php
国史跡「下野国分寺跡」
奈良時代の741年(天平13年)、聖武天皇の詔(みことのり)により全国60数カ所に建立された国分寺のひとつ。
古代下野国の政治情勢を知るうえで重要とされ、1921年(大正10年)に国史跡に指定され、「史跡公園」として公開されています。
【施設概要】
●施設名:下野国分寺跡
●住所:下野市国分寺868
日本初の埴輪が出土!?「甲塚古墳」
「下野国分寺跡」の敷地内にある、6世紀後半に造られた墳長約85mの帆立貝形前方後円墳。
発掘調査により、馬や人物など貴重な埴輪や土器が多数出土しました。
「しもつけ風土記の丘資料館」で、「甲塚古墳」より出土した埴輪を見学することができます。
重文指定の「機織形埴輪」も展示されているので、忘れずに立ち寄りましょう!
【施設概要】
●施設名:甲塚古墳
●住所:下野市国分寺847
国史跡「下野国分尼寺跡」
「下野国分寺跡」より東へ600m程の地点にあり、聖武天皇よって国分寺と共に建てられた寺院。正式名は、「法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)」と言います。
現在は、基壇と礎石が復元されており、スマホを使って当時の姿を「VR映像」で見ることができます。
【施設概要】
●施設名:下野国分尼寺跡
●住所:栃木県下野市国分寺686
100年以上前に作られた「加良久利水車小屋」
栃木市(西方町)より移築された水車小屋で、直径4mの水車が12個の杵で米をつき、2つの石臼で麦や蕎麦粉をひく精巧な仕掛けにより「カラクリ水車」と呼ばれています。見学時間などがいまいち分かりづらく、公開方法がちょっと残念な感じです。
【施設概要】
●施設名:加良久利水車小屋
●住所:栃木県下野市国分寺710
本物の出土品を見学できる「栃木県埋蔵文化財センター」
「栃木県埋蔵文化財センター」は、県内の遺跡を発掘・調査する機関で、2015年(平成27年)11月より常設展示室が開館され、貴重な研究結果や出土品を見学できます。見学の際には、土曜・祝日が休館なのでご注意を!
【施設概要】
●施設名:栃木県埋蔵文化財センター
●住所:栃木県下野市紫474
●入館料:無料
●開館時間:9:30~16:30(最終 16:00まで)
●休館日:月曜日、土曜日、祝日(11/2・4日は開館)
●URL:http://www.maibun.or.jp/
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「天平の丘公園」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR宇都宮線 小金井駅よりタクシーで約10分
車を利用の場合
●東北自動車道 栃木I.C.より約25分
駐車場情報
●普通車 1,350台
※4/10〜4/30は有料(小型車400円、マイクロバス800円、大型1,000円)
【施設概要】
●施設名:天平の丘公園
●住所:栃木県下野市国分寺993-1
●URL:http://www.city.shimotsuke.lg.jp/0385/info-0000001901-0.html