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−目次−
野口雨情記念館(北茨城市歴史民俗資料館)ってどんな所?
茨城県北茨城市ゆかりの詩人「野口雨情」の偉業を記念して1980年(昭和55年)に創立した資料館。
雨情が書いた実物の原稿・書簡・遺品をはじめ、民謡普及のための全国行脚中に家族へ送った手紙、童話や童謡を掲載した当時の文芸誌などが展示されています。
施設内には「歴史民俗資料館」が併設され、北茨城市の民俗・文化財や地元の基幹産業であった石炭産業のほか、太平洋戦争末期に市内大津町より米国に向けて放球された「風船爆弾」の展示がとくに充実しています。
「野口雨情(のぐちうじょう)」について
1882年(明治15年)5月29日に現在の茨城県北茨城市磯原町に誕生し、本名は野口英吉(のぐちえいきち)という。
64歳の生涯で「赤い靴」や「七つの子」といった多くの名作を残し、北原白秋・西條八十らと共に「童謡界の三大詩人」と謳われています。
詩集の他に童謡集・民謡集を出版し、その作品は現在でも多くの人々に親しまれ、1991年(平成3年)北茨城市名誉市民の称号が贈られました。
ロータリーの中央部には嬉しい仕掛けが!?
駐車場から正面入口に向かうロータリー中央付近に差し掛かると、センサーに反応して代表作「シャボン玉」のメロディーと共に本物のシャボン玉が吹き出るという粋な演出で、来館者を出迎えてくれます。
詩人 野口雨情を知るこの一冊!
野口雨情記念館の見どころをご紹介!
施設内1階は、詩人「野口雨情」に関する展示がメインとなっており、その他、受付や売店などがあります。
また、2階は北茨城市の歴史や民俗・産業を紹介する、資料やパネルなどを展示しています。
施設1階|第1展示室(野口雨情記念館)
「作者の名が残らなくても良い、作った詩歌が世の人々に永く愛され歌われるなら、それが本望」という信念のもと産み出された約3,000の作品を通して、野口雨情の果たした功績をパネル展示などで詳しく紹介しています。
掛け軸・直筆資料や遺品のほか、家族への手紙などが多数展示されており「野口雨情」の人柄と世界観をより身近に感じることができます。
野口雨情の童謡が掲載された当時の雑誌が展示されており、童謡に添えられた挿絵の出来も素晴らしく思わず見入ってしまいます。
施設2階|第2展示室(北茨城市歴史民俗資料館)
施設内2階フロアは、「北茨城市歴史民俗資料館」として利用され、北茨城市の歴史や文化・産業などを、分かりやすくパネル展示しています。
こちらは、江戸後期から昭和40年代まで日本の近代化を支えた基幹産業「石炭産業」について、実際に使用されていた機材や写真を使って紹介しています。
世界かんがい遺産に登録される「十石堀」の関係資料なども掲載され、建設された当時の様子を詳しく学べます。
「十石堀(じゅっこくぼり)」とは
地元農民自らの計画により、1669年(寛文9年)に建設された約15kmの用水施設で、茨城県で初となる「世界かんがい施設遺産」として登録されました。
一部、鉄筋コンクリートで改修されている区間もあるが、水源より約2kmの区間は、建設当時のまま利用されている。
この資料館には、戦時中に北茨城市大津町から米国本土向けて放たれた「風船爆弾」について詳しく案内されており、1/10のミニュチュアモデルはなかなかの迫力です。
また、「風船爆弾」の仕組みについてもかなり詳しく紹介されており、ある種のこだわりを感じます。
不謹慎ではありますが、「風船爆弾」という兵器には、ちょっとしたロマンを感じでしまうのは気のせいでしょうか。。
こちらは、大津町長浜で実際に放球された時に使用されていた「紐や布袋・観測用気球の断片」の展示です。
風船爆弾(気球爆弾)とは
太平洋戦争末期の日本軍が、偏西風を利用して米国本土を気球で爆撃する目的でつくった兵器。
勿来(福島県)、大津(茨城県)、一宮(千葉県)の3ヵ所から、合計約9,000個が放たれ米国本土で確認されたのは285個・死者6人・小さな山火事2件・停電1件という戦果が記録されている。
「野口雨情記念館」の基本情報
営業時間
●9:00~16:30(最終 16:00)
休業日
●月曜日(祝日の場合はその翌日)、12/29~1/1
入館料
●一般 320円
●学生(高校生・大学生・専門学校) 100円
●シニア(65歳以上) 200円
※小・中学生は無料となります。
お得なJAF会員優待施設!
●入館料 団体料金適用
※入場時、会員証を提示してください(本人含む4名まで)
「野口雨情記念館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 磯原駅より徒歩約20分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約10分
駐車場情報
●普通車 30台、大型 4台
【施設概要】
●施設名:野口雨情記念館(北茨城市歴史民俗資料館)
●所在地:茨城県北茨城市磯原町磯原130-1
●URL:http://www.ujokinenkan.jp
合わせて寄りたい「野口雨情生家・資料館」
時間があれば、野口雨情記念館より徒歩5分程で到着する「野口雨情生家・資料館」もおススメです。
1882年(明治15年)に生まれ上京する15才までの多感な時期を過ごした現存する建物で、現在も子孫の方が生活されており野口雨情についての説明をしていただけます。(建物内の一部を見学可能)
かつて野口家は水戸藩の郷士であり水戸光國より「観海亭」と名づけられるなど、水戸徳川家との所縁も深く古文書なども保管されています。
木造瓦葺二階建の建物は、明治の初めに建てられたもので、1967年(昭和42年)茨城県史跡文化財に指定されました。
「野口雨情生家・資料館」の基本情報
営業時間
●10:00~15:30
休業日
●年中無休
入館料
●100円
「野口雨情生家・資料館」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR常磐線 磯原駅より徒歩約15分
車を利用の場合
●常磐自動車道 北茨城I.C.より約10分
駐車場情報
●普通車 20台
【施設概要】
●施設名:野口雨情生家・資料館
●所在地:茨城県北茨城市磯原町磯原73