『わたらせ渓谷鐵道』で巡る「足尾・観光」ローカル線の旅

『わたらせ渓谷鐵道』で巡る「足尾・観光」ローカル線の旅

−目次−

トロッコ列車で人気「わたらせ渓谷鐵道」について

わたらせ渓谷鐵道の観光列車桐生駅(群馬県)〜間藤駅(栃木県)間の渡良瀬川沿いを1時間20分(約44km)ほどで繋ぐローカル列車。
春と秋の観光シーズンにはトロッコ列車が運行され、車窓からの風を感じながら渡良瀬渓谷の絶景を楽しめます。
昔し懐かしいディーゼルエンジンの音色を聴きながら、のんびり駅弁を楽しむのも列車旅の醍醐味です。

【わたらせ渓谷鐵道の歴史】
わたらせ渓谷鐵道は、群馬県桐生市から栃木県日光市足尾町を結び「足尾銅山」と深い繋がりがあります。
「東洋一の鉱都」と呼ばれた足尾銅山から産出された銅鉱石を運搬するため鐵道が建設されました。
重要路線として国鉄(後のJR)により運営されましたが、「足尾銅山」の閉山に伴う輸送量の大幅な減少により赤字問題が深刻化し廃線の危機に陥りました。
沿線住民の活動により「JR東日本足尾線」として残ることが決定し、その後、わたらせ渓谷鐵道株式会社が引き継ぎ現在に至ります。
近年では、貨物輸送に代わり観光客輸送に注力し、観光列車「トロッコわたらせ渓谷号」の運行も始まり、ローカル列車旅を楽しむ観光客で賑わいます。

トロッコ列車の出発点「大間々駅」

大間々駅と列車トロッコ列車「わたらせ渓谷号」の始発駅であり「わたらせ渓谷鐵道」の中心とも言える駅です。
駅の周りには、コンビニ(ローソン)や観光案内所、有料駐車場などがあり、しっかりと旅の準備を行いましょう。

【旅のポイント①】
この先の行程では、コンビニなどの商店が殆どありませんので、飲み物や携帯食などの用意は本駅で行いましょう。
お弁当や飲み物の車内販売もありますが、数に限りがありますのでご注意ください。

券売所は大混雑、余裕を持った行動を

大間々駅の発券風景トロッコ列車は指定席制になっていて、ルールがちょっと複雑です。
指定席券をインターネットで事前予約していたため、悠々乗車できる筈がまさかのプチパニックに…。
編集部が実際に経験した失敗経験も踏まえスムーズな乗車方法を伝授します。

「トロッコ列車」への乗車は指定席券が必要

トロッコ列車指定席トロッコ列車は特別観光列車となり、乗車には「通常乗車券」と、「トロッコ整理券」という2つの切符が必要になります。
「通常乗車券」は当日現地の券売所で購入できますがかなり混み合うため、ギリギリだと乗り過ごしてしまう可能性があります。
また、「トロッコ整理券」は事前にネット予約が可能ですので、先に準備しておいた方が良いでしょう。

空席状況・事前予約はこちら

【旅のポイント②】
トロッコ列車とは、トロッコ型車両を指しており、通常車両への乗車であれば「トロッコ整理券」は不要です。
非常に紛らわしいのですが、窓の無い車両に乗りたいのであれば「トロッコ整理券」を事前購入しましょう。

「トロッコ列車」座席指定券との引換方法

大間々駅のトロッコ列車乗り場トロッコ列車の座席指定券への引換方法も少々複雑になっています。
「通常乗車券」と「トロッコ整理券」の2つの切符が揃っていることが必須で、2つの切符を持って駅改札を通り抜けその先にいる駅員に「座席指定券」への交換を申し出ます。

【旅のポイント③】
「座席指定券」の引換は、なんと早い者順となっています。
窓際の良い席をとる為に、1時間前から並んでいる人もいる様です。
「座席指定券」引換後に一旦改札の外に出ることも可能なので、先に引換を行なっておきましょう。

乗車したら座席指定券に記載の席を探そう

トロッコ列車の車内乗車20分前に到着した編集部員ですが、若干パニックになりながらも無事に乗車することができました。
後は、座席指定席券に記載されている自分の席を探して、やっと落ち着けました。

【旅のポイント④】
列車からの眺めは席によってかなりの差が出てきてしまいます。
下り列車の場合、前半から中盤は向かって右側が渓谷美を楽しめ、後半になると左側に渓谷が移ります。
また、窓際と内側には絶対的な差があり、可能であれば是非「窓際」を指定しましょう。
(編集部員には選択の余地はありませんでしたが、、)

「トロッコ列車」に乗る醍醐味をご案内!

トロッコ列車から眺める渓谷美トロッコ列車の一番の醍醐味は、渡良瀬渓谷の澄み切った空気と清々しい風を感じながら、四季の大自然を満喫できる事ですね。
こうしてのんびりとした時間を過ごすのは、自動車を使った旅行では味わえません。

ローカル線といえば「駅弁」ですね!

わたらせ渓谷鉄道の駅弁車内販売が廃止され行くご時世ですが、ローカル線の旅といったら「駅弁」も見逃せません。
数量限定で車内販売もされますが、確実に入手するには事前予約が必要です。
沿線上にはランチスポットがとくにないため、当てにしていた「駅弁」が売り切れだった場合は、かなり悲惨な状況に陥る可能性がありますのでご注意を。

●トロッコ弁当:930円
●やまと豚弁当:1,030円

【旅のポイント⑤】
駅弁の事前予約は、「レストラン清流」へ電話で行なってください。
●営業時間:11:00~16:30(4~11月は無休、12~3月は月曜定休)
●TEL:0277-97-3681(前日の16:30まで)

トンネルの合間にいきなりの「滝」が!?

汽車見の滝下り列車の向かって左手側、小中駅〜神戸駅のトンネルとトンネルの合間に突然「滝」が現れます。
列車からしか見る事ができない「汽車見の滝」と呼ばれ、予想以上に突然の登場でピントを思いっきり外しています。。

長いトンネルを通過中「イルミネーション」を楽しめます。

トロッコ列車のイルミネーション「トロッコわたらせ渓谷号」2号車と3号車の天井に設置されており、神戸駅~沢入間駅間の「草木トンネル内」で点灯されます。

終点に向かうに連れて荒々しい渡良瀬川の景観が…

わたらせ渓谷鐵道からの渡良瀬川終点に近い足尾エリアに入ると、下り列車の向かって左手側にビュースポットが移り変わります。
白く大きな石がゴロゴロと、何とも珍しい渓谷美を楽しめます。

ちらほらと「足尾銅山」関連の建物が見えてきます。

通洞選鉱所跡こちらは「通洞選鉱所」の跡地で、かなり大規模な施設だった事がわかります。
通常非公開ですが、貴重な産業遺産として時折見学会が行われているそうです。

【施設概要】
●施設名:大間々駅
●所在地:群馬県みどり市大間々町大間々1375
●URL:https://www.watetsu.com/pub/kakueki.php?S=5

終点の一つ前、足尾観光の中心「通洞駅」で下車します。

通洞駅のホーム足尾観光の拠点となる駅で、駅本屋及びプラットホームが登録有形文化財に登録されています。
観光スポットである「足尾銅山観光」の最寄駅でもあります。

トロッコ列車の機関車部分名残惜しいですが、トロッコ列車ともここでお別れです。
先頭のディーゼル機関車が良い味を出して絵になりますね。

「通洞駅」周辺にはレトロな風景が残ります。

通洞駅の切符売り場通洞駅の切符売り場。もちろんバリバリ現役で使用されており、SuicaなどのICカードは一切使えません。
政府が進める「キャッシュレス」の推進など虚しく聞こえますね。

通洞駅の外観ちょっとお洒落な通洞駅の外観と駅前広場にある銅のオブジェ。

【施設概要】
●施設名:通洞駅
●所在地:栃木県日光市足尾町松原13
●URL:https://www.watetsu.com/pub/kakueki.php?S=15

足尾観光の目玉!?「足尾銅山観光」

足尾銅山観光の入り口「東洋一の鉱都」と呼ばれ栄華を誇った「足尾銅山」の歴史について学べる観光施設です。
超レトロな食堂や土産物屋などもあり、足尾へ観光に来るなら必ず訪れたい観光スポットです。

【旅のポイント⑥】
足尾のお土産を買うなら「足尾銅山観光」で購入しておきましょう。
ここで逃すと後の行程での入手が非常に難しいです。

足尾銅山観光のトロッコ列車銅山閉山後に「通洞坑」の一部が開放され、トロッコ電車に乗って坑道に入って行きます。

足尾観光の人形坑道内に入ると、当時の鉱石採掘の様子を時代毎にリアルな人形達が再現しています。

「足尾銅山観光」の基本情報
●営業時間:9:00~16:30
●定休:無休
●料金:大人 830円、小・中学生 410円

「足尾銅山観光」へのアクセス方法
●わたらせ渓谷鐵道 通洞駅から徒歩約5分
●日光宇都宮道路 日光I.C.から約30分

【施設概要】
●施設名:足尾銅山観光
●所在地:栃木県日光市足尾町通洞9-2

関連記事紹介

終着駅「間藤駅」まで足尾の町を徒歩で散策!

足尾の街並みレトロな昭和感溢れる風景が残る足尾の町並みを散策しながら進んで行きます。
しかし、実際に開店している店舗は少なく「時代に取り残された空間」が続いている様な錯覚に落ち入ります。

足尾の迎賓館「古河掛水倶楽部」

古河掛水倶楽部の入り口古河鉱業が足尾銅山の隆盛期に、華族や政府高官たちをを招いて、接待や宿泊に使用した迎賓館の跡地です。
内部の一般公開は土曜日・日曜日・祝日のみとなっていて、残念ながら中には入れませんでした。

足尾銅山住宅古河掛水倶楽部の近くにある、銅山関係が住んだとされる鉱山住宅。

旧鉱業事務所「旧鉱業事務所」の紹介パネル。当時の賑わいを感じられる一枚ですね。

「古河掛水倶楽部」の基本情報
●営業時間:10:00~15:00(土・日・祝日のみ)
●定休:月曜~金曜の平日(11月下旬~4月上旬は休館)
●料金:大人 500円、小・中学生 300円

「古河掛水倶楽部」へのアクセス方法
●わたらせ渓谷鐵道 足尾駅から徒歩約2分
●日光宇都宮道路 日光I.C.から約30分

【施設概要】
●施設名:古河掛水倶楽部
●所在地:栃木県日光市足尾町掛水2281
●URL:https://www.furukawakk.co.jp/ashio/club/

ちょっと足を伸ばして「間藤駅」周辺を散策

間藤駅の駅舎古河掛水倶楽部を過ぎてしばらく歩いて行くと終着駅である「間藤駅」に到着します。
駅周辺には足尾銅山関連の見所も多く、帰りの電車の時刻を確認しつつ散策しましょう。

【施設概要】
●施設名:間藤駅
●所在地:栃木県日光市足尾町下間藤2
●URL:https://www.watetsu.com/pub/kakueki.php?S=17

古河キャステック株式会社駅前には、足尾銅山の修理工場として発足した機械部門がその後独立し「古河キャステック株式会社」として現在も操業を行なっています。

【施設概要】
●施設名:古河キャステック株式会社
●所在地:栃木県日光市足尾町下間藤3-5
●URL:http://www.furukawacastec.co.jp

古河橋重要文化財に指定される「古河橋」は、足尾銅山において近代最初期に整備された施設中、完存する唯一の遺構となり歴史的に価値が高いとされています。
その奥に見える煙突は、「足尾銅山本山精錬所」の跡地で足尾銅山跡地のシンボル的な遺構ですね。

【施設概要】
●施設名:古河橋
●所在地:栃木県日光市足尾町赤倉7-5

足尾 上の平から望む銅山関係の社宅があった「上の平」から夕暮れの足尾の町を眺め今回のローカル線の旅も終了となります。
黄昏時と言うこともあり、今後10年、20年後の足尾の町はどの様な姿になっているのか、しんみり思ってみたりしていました。

【施設概要】
●施設名:上の平
●所在地:栃木県日光市足尾町上の平

出発地の「大間々駅」へ帰路に着きます。

間藤駅からの乗車風景すっかり辺りは暗くなり、わたらせ渓谷鐵道の通常列車に乗り込みます。

わららせ渓谷鉄道の普通列車の車内列車の内部は意外にも最新仕様になっており、ローカル線感はちょっとありませんね。
ですが、散策の疲れはピークで快適な車内は正直ありがたいです。

静かな夜の「大間々駅」に到着

夜の大間々駅午前中とは違ってガランとした「大間々駅」がなんだか新鮮に感じます。

わ鐡のわっしーこの時間帯は、イメージキャラクター「わ鐡のわっしー」とも写真取り放題です。

わたらせ渓谷鉄道のオリジナルグッズわたらせ鐵道グッズが展示されていますが、既に駅員の姿はなくただ眺めることしかできませんでした。

【旅のポイント⑦】
帰りの電車の時刻はしっかり確認しよう!
17時代上りの列車がなく、編集部員は1時間以上「間藤駅」の暖房の無い待合室で缶詰状態に、。

【施設概要】
●施設名:わたらせ渓谷鐵道株式会社
●所在地:群馬県みどり市大間々町大間々1603-1
●URL:https://www.watetsu.com

おやまバルーンフェスタ「農業・工業・商業&おやまバルーンフェスティバル」参加レポート

足尾銅山観光の入り口「足尾銅山観光」メインキャラ源さんが語る鉱都の歴史

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