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−目次−
レトロな石段街が魅力の「伊香保温泉」とは
群馬県渋川市にある「伊香保温泉」は、草津温泉と並ぶ県内を代表する名湯です。古くは「万葉集」や「古今和歌集」に詠まれ、温泉地として400年以上の歴史を誇ります。
榛名山の東麓(標高700m)に位置し景観もよく、町の中心にある石段には「旅館・ホテル」や「土産物店」などが多数並び、レトロで風情ある温泉街を形成しています。
「伊香保(いかほ)温泉」の歴史と由来
伊香保温泉の起源は、古事記と日本書紀で伝えられる第11代天皇「垂仁天皇」の時代に発見されたという説と、飛鳥時代から奈良時代にかけて活動した僧「行基」により発見されたという説があります。江戸時代には湯治場として発展し、明治時代に入ると県内唯一の御用邸が開設され、避暑地として賑わいました。また、『イカホ』の語源はアイヌ語の「イカボップ(たぎる湯)」や、「イイカオ(好い顔=景色の良いこと)」などの諸説あり。
伊香保温泉の泉質
伊香保温泉では、古くから受け継がれてきた「黄金の湯」と、近年開発された「白銀の湯」の2種類の源泉を楽しめます。
黄金の湯(こがねのゆ)
伊香保温泉を象徴する源泉。鉄分が酸化し、茶褐色になるため「黄金の湯」と呼ばれています。
血行を促進し湯冷めしづらいのが特徴で、古くから「子宝の湯」として親しまれてきました。
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)
《浴用の適応症》
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、動脈硬化症、慢性皮膚病、虚弱児童、高血圧
白銀の湯(しろがねのゆ)
戦後、旅館数の増加による給湯量不足解消のため、近年新たに開発された温泉です。無色透明の「白銀の湯」と名付けられました。
メタけい酸単純泉
《浴用の適応症》
病後回復期、疲労回復、健康増進
「伊香保石段街」の見どころを紹介!
伊香保温泉のシンボル「石段街」は、約400年の歴史を持ち日本初の温泉都市計画に基づいた温泉街として形成されました。
情緒ある温泉街には、旅館や土産物店・遊技場・飲食店などが軒を連ね、365段ある石段の先には「伊香保神社」が鎮座しています。
伊香保温泉「石段の湯」
「石段の湯」は、石段の途中にある共同浴場で、男女別の内湯のみながら源泉から流れる「黄金の湯」を楽しめます。
●施設名:伊香保温泉 石段の湯
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保36
●URL:https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/onsen/tachiyorionsen/p003077.html
なつかし屋本舗
石段の途中にあるレトロな遊技場で、射的や輪投げなど古き良き温泉街での遊びを体験できます。
●施設名:なつかし屋本舗
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保47
「温泉饅頭」発祥の地
伊香保温泉は、「温泉まんじゅう」発祥の地としても知られます。1910年(明治43年)、勝月堂の初代店主が「湯の花まんじゅう」を販売したのがはじまり。
「黄金の湯」を模した茶色い薄皮が特徴で、温泉街にある複数の店舗で「湯の花まんじゅう」が製造・販売されています。
小間口観覧所
かつての石段街を形成した「七氏」を大家とする独特な権利制度が構成され、温泉の所有権は大家が独占していました。江戸時代には「十四氏」に分かれ、それぞれの大家に温泉が配分されました。小間口とは、大家に温泉を分配する設備で、現在では石段にある6カ所の窓からその様子を伺えます。
●施設名:小間口観測口
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保10
ハワイ王国公使別邸
「ハワイ王国公使別邸」は、米国・ハワイ州が独立国だった頃の日本駐在公使「ロバート・W・アルウィン氏」の別邸を移築した建物で、渋川市の指定史跡として一般公開されています。
日本国内に現存するハワイ王国の数少ない建築物で、1階及び2階部分を見学することができます。
また、敷地内にある「ガイダンス施設」では、伊香保とハワイ王国の関わりについて紹介しています。
●施設名:ハワイ王国公使別邸
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保32
●URL:https://www.city.shibukawa.lg.jp/kankou/kankou/midokoro/history/kanrenshisetsu/p000266.html
伊香保関所(伊香保口留番所)
ハワイ王国公使別邸の真向かいにある「伊香保関所」は、1631年(寛永8年)三国街道の裏往還の要所として設けられた当時の関所を復元したモノです。
建物内部には、甲冑や刺股・説明資料などが展示されており、無料で見学することができます。
●施設名:伊香保関所(伊香保口留番所)
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保34
伊香保御用邸跡
1893年(明治26年)に造営された「伊香保御用邸」の跡地。戦後に御用邸としての役目を終え、その後火災により焼失しました。現在は、群馬大学伊香保研修所が建てられ、敷地内に「記念碑」と当時玄関で使用された「沓脱石」が残されています。
●施設名:伊香保御用邸跡
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保
伊香保神社
石段を登り切った先にある「伊香保神社」は、「貫前神社(富岡市)」「赤城神社(前橋市)」と並び『上野国三ノ宮』の一つに数えられ、伊香保のシンボルとして信仰されています。
●施設名:伊香保神社
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保1
伊香保露天風呂
温泉街の奥にある「伊香保露天風呂」は、源泉近くに立地し掛け流しの「黄金の湯」を満喫できるのが魅力です。
豊かな自然の中、円形の湯船は半分に仕切られており、異なる温度の温泉に浸かれます。
伊香保温泉飲泉所
伊香保神社から露天風呂へ行く小道の途中にある「飲泉所」では、伊香保で唯一「黄金の湯」を飲泉できます。
流れ出る温泉を舐めてみると、鉄を薄めたような味で…「不味い」と評判なのも頷けます。飲泉は、1日200mlまで、食前30分までの飲用が推奨されています。
●施設名:伊香保温泉飲泉所
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保
第二号源泉湧出口観覧所
露天風呂の隣にある「第二号源泉湧出口観覧所」は、「黄金の湯」の湧出口の一つで、唯一観覧できる施設となっています。
屋根の下にあるドーム状のガラス越しに、毎分約1400リットルの温泉が湧き出る様子を見学できます。
●施設名:伊香保温泉第二号源泉噴出口
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保湯元
伊香保温泉湯元「河鹿橋」
伊香保露天風呂へ行く途中にある「河鹿橋」は、朱塗りの太鼓橋が特徴で紅葉の名所として人気のスポット。紅葉がピークを迎える10月下旬〜11月初旬頃には、例年ライトアップが行われ幻想的な光景を楽しめます。
川に流れ込む湧き水にも温泉成分が含まれており、黄金色に変色しています。
●施設名:伊香保温泉湯元 河鹿橋
●所在地:渋川市伊香保町伊香保586-2付近
花山うどん 伊香保石段店
伊香保といえば、名物「水沢うどん」が有名ですが、館林の名店「花山うどん」もオススメです。温泉街の古民家をリフォームした店内は、大正ロマンを感じさせるお洒落な空間となっています。
花山うどん名物「鬼ひも川」と、群馬名物「ひも川うどん」を楽しめる「石段あい盛り二味」と、「海老天の押し寿司」がセットになったお得なメニュー。
「伊香保御膳」1,550円
徳冨蘆花記念文学館
石段街の麓にある「徳冨蘆花記念文学館」は、明治の文豪「徳冨蘆花」に関する写真や書簡などが展示される記念館です。「徳冨蘆花」のベストセラー小説「不如帰(ほととぎす)」の舞台となったことで、伊香保温泉が全国に知られるきっかけとなりました。
●施設名:徳富蘆花記念文学館
●所在地:群馬県渋川市伊香保町伊香保614-8
●URL:https://www.city.shibukawa.lg.jp/kosodate/shougaigakushuu/bungakukan/p000148.html
「伊香保温泉」へのアクセス情報
電車を利用の場合
●JR渋川駅よりバスを利用 約25分
車を利用の場合
●関越自動車道 渋川伊香保I.C.より約30分
駐車場
●近隣の駐車場を利用(有料)