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早池峰山の麓に広がる歴史と自然の城下町・遠野市の魅力
岩手県中央部に位置する人口約2.2万人の遠野市は、早池峰山の麓に広がる町です。藩政時代には遠野南部藩の城下町として栄え、県内の主要都市への交通の要所として発展しました。米、野菜、果物、ホップなどの農林業が盛んで、特にホップの生産量は全国トップ。「ビアツーリズム」も展開され、地元産のホップを使ったビールが楽しめます。また、日本一の乗用馬生産地としても知られています。
2024年版「世界の持続可能な観光地トップ100選」に選ばれた遠野市は、「民話の里」として河童や座敷童などの民話が有名です。独自の地域遺産制度「遠野遺産」で評価された遠野市では、神社、史跡、巨木、滝、石碑、年中行事、郷土芸能など、地域ゆかりのスポットを巡ることができます。
山と人間の居住地の境界に位置する「山神の碑」。遠野には多種多様な石碑が点在しています。
遠野の曲り家では、馬と人が屋根の下で暮らしていたことから、「オシラサマ伝説」が生まれました。遠野市にある「博物館・資料館」スポットを紹介!
遠野市立博物館
遠野市立博物館は、国内屈指の民俗専門博物館で、『遠野物語』の世界観を映像やジオラマ、実物資料で紹介しています。展示室は3つに分かれ、第1展示室では『遠野物語』の世界を体感でき、第2展示室では「町・里・山」をテーマに遠野の人々の暮らしや文化を紹介しています。第3展示室では、『遠野物語』や「民俗」をテーマにした企画展を年間3〜4回開催しています。
2010年4月24日に全面リニューアルオープンし、館内はとても近代的です。
遠野の歴史や文化を深く学べる、工夫された展示が多数あります。●施設名:遠野市立博物館
●所在地:岩手県遠野市東舘町3-9
●URL:https://www.city.tono.iwate.jp/index.cfm/48,25002,166,html
遠野伝承園
遠野伝承園は、遠野の民話の世界を体験できる施設です。国の重要文化財「旧菊池家住宅」や、千体のオシラサマを祀る「御蚕神堂」が見どころです。語り部による昔話や、遠野の食材を使った郷土料理を提供する「おしら亭」も併設されています。
御蚕神堂の壁面は、無数の「オシラサマ」で埋め尽くされ、圧倒されるほどの光景です。
伝承館隣の道沿いには、遠野のシンボル「早池峰古道の鳥居」があります。遠野ふるさと村
遠野ふるさと村は、昭和初期の農村風景を再現した観光施設です。南部曲り家を移築・保存し、四季折々の里山風景が楽しめます。NHK大河ドラマ「天地人」「龍馬伝」「軍師官兵衛」「真田丸」などの撮影地としても知られています。
曲がり屋の土間には、ユニークな「ワラ人形(春風祭り人形)」と「農具」が展示されています。
敷地内には複数の南部曲り家が移築され、集落のような雰囲気です。遠野市にある「寺社・史跡」スポットを紹介!
卯子酉神社
愛宕山東麓の卯子酉神社は縁結びで有名です。昔、境内には淵があり、片葉の芦が生えていました。芦に紙に書いた恋の願いを結びつけると、男女の縁が結ばれるという伝説が『遠野物語拾遺』第35話にあります。今も社前の赤い布に利き手ではない方で願い事を書き、その片手だけで結ぶと願いが叶うと伝えられています。
境内には、無数の「赤い布」が願いを込めて結ばれ、圧巻の光景が広がっています。
卯子酉神社への参道は、鮮やかな朱色の鳥居が連なっています。●施設名:卯子酉神社
●所在地:岩手県遠野市下組町11
五百羅漢
1755年(宝暦5年)、南部藩で洪水、悪疫、大凶作が重なり、6万人以上が餓死・病死、2万頭超の馬が亡くなりました。翌年も被害は続き、遠野領内では餓死2,500人、出奔494人、死馬2,000頭に及びました。その後も凶作が続き、1765年(天明3年)、大慈寺19代義山和尚は餓死者の鎮魂のため、500の自然石に阿羅漢像を彫り続けました。
苔と風化で阿羅漢像の姿ははっきりしませんが、厳粛な雰囲気が漂っています。
五百羅漢は山中にあるため、熊対策が必要です。ラジオや熊鈴を持参しましょう。カッパ淵
1490年(延徳2年)開山の曹洞宗 常堅寺の裏手にある「カッパ淵」は、『遠野物語』58話に登場する場所です。この話では、小烏瀬川の姥子淵近くの家で、馬曳の子が遊んでいると河童が現れ、馬を引き込もうとしました。遠野の小川の淵にはカッパが多く棲み、人々を驚かせたりいたずらをしたりしたという話が数多く残っています。カッパ淵は茂みに覆われ、澄んだ水が流れています。
伝承館やかっぱの茶屋で「カッパ捕獲許可証」が販売されています。君もカッパハンターになろう!
有名な「カッパ狛犬」の頭のアップ写真で、お皿部に小銭が置かれています。●施設名:カッパ淵
●所在地:岩手県遠野市土淵町土淵
南部曲り家 千葉家(改修中)
遠野市内にある南部曲り家 千葉家は、約200年前に建てられた上層農家の住宅です。南部藩特有の造りで、住居部分は403㎡、畜舎部分は135㎡ほど。丘の中腹に石垣を築き、柵をめぐらした屋敷構えで、曲り家の最盛期に建てられ、保存状態も良好です。2007年(平成19年)、国の重要文化財に指定されました。
※2016年(平成28年)6月より保存修理工事が開始されています。
石垣の上に建ち、敷地も広いため、小規模な山城のような雰囲気です。
敷地内には、農業の神様として知られる稲荷神社が鎮座しています。●施設名:南部曲り家 千葉家
●所在地:岩手県遠野市綾織町上綾織1地割14
めがね橋(宮守川橋梁)
宮守町にある「めがね橋(宮守川橋梁)」は、1943年(昭和18年)に完成したJR釜石線の5連アーチ鉄橋です。賢治没後に造られた橋ですが、かつてこの地を走っていた「岩手軽便鉄道」は、『銀河鉄道の夜』の着想の一つになったとも言われています。写真映えするスポットとして人気で、「恋人の聖地」にも認定されています。
釜石線の車両が橋を渡る姿は、運行本数が少なくタイミングが難しいものの、見応えがあります。
道の駅みやもりには、2023年までJR釜石線を走っていた蒸気機関車「SL銀河」のパネル展示があります。
●施設名:めがね橋(宮守川橋梁)
●所在地:岩手県遠野市宮守町下宮守30-37-1
遠野市にある「ショッピング・グルメ」スポットを紹介!
遠野醸造TAPROOM
遠野駅から徒歩3分の遠野醸造TAPROOMは、出来立てのビールとノンアルコールメニューが楽しめるコミュニティブルワリーです。自家製クリスピーピザ、フィッシュ&チップス、おつまみセットなど、ビールに合うメニューも充実。おしゃれな店内で、旅行中の立ち寄りにもおすすめです。
イチオシは、常時6種類ほどあるビールから好きな3種類を選べる3種飲み比べセットです。
店舗奥には醸造所が設置されており、ビールを飲みながらガラス越しに見学が可能です。旅の蔵遠野
遠野駅前にある「旅の蔵遠野」は、2012年4月にオープンした観光案内所です。カッパ捕獲許可証や名産品、地酒・ビールなどのお土産販売、レンタサイクル貸出し、休憩スペースなど、遠野旅の拠点として便利です。
店内には、遠野の名産品や土産品、そしてカッパグッズがずらりと並んでいます。
店内には観光案内所があり、近隣の観光パンフレットが手に入ります。道の駅 遠野風の丘
道の駅 遠野風の丘は、『じゃらん』全国道の駅グランプリ2026で3位、東北エリアで1位を獲得した人気の道の駅です。2021年4月にリニューアルオープンし、遠野I.C.から車で約4分。新鮮な農産物や遠野の名産品、お菓子、ビール、お酒など充実しており、旅行中の休憩やお土産探しに最適です。
産直・物産ホールは市内最大級のお土産処で、様々な遠野土産を購入できます。
入口付近には、かっぱおじさんの等身大パネルやカッパ神社があり、記念撮影にぴったりです。あえりあ遠野
遠野市街地にある「語り部の聴ける宿 あえりあ遠野」は、JR遠野駅から徒歩8分と観光やビジネスに便利な立地です。遠野市立博物館やとおの物語の館など、観光施設も近くにあります。毎夕、地元語り部による民話の昔話が無料で楽しめるのも魅力です。
客室からは遠野市内が一望でき、岩手内陸の要衝で山々に囲まれた盆地であることが分かります。
朝食バイキングは、オーソドックスなメニューが多いものの、コスパが良いです。


























